七月二十一日、二十二日
二十一日。
林芙美子『放浪記』『稲妻』を読む。知っている土地の言葉が出るので
交流のあるかたのおすすめで、新しい文学に
二十二日。
夕前。
竹林にはいると、ぐっと涼しい。この辺りには、この頃元気のよすぎるヒワもいないらしい。ひぐらしと、なに
雑木が増えるにつれて足もとが
じっとりと汗をかく。水筒を
貯水池へ出る。
半周歩かないうちに、空気は雲の向こうの夕日をひろって
だれが忘れたのか虫捕りの
あたりは褪せた赤のいろ。まるで自分が古い写真の
久しぶりに気もちのいい散歩だった。はっきり夜になる前に山をおりる。
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