七月十三日、十四日

 十三日。

 昼。野菜を積んだ軽トラックがまる。若苗の少年のがおすそ分けにきたのだった。

 出荷場シュッカジョと呼ばれる畑でれたトマト、なす、まくわ瓜。どれも丸々していいにおいがする。

 それから手のひらほどのフルーツかぼちゃ。こんなのは店でしか見たことがない。西洋の秋の祭りで使えそうな、絵の具で染めたかと思うほどあざやかなだいだいいろをしている。


 十四日。

 青いいねのさきから、花を咲かせようとが伸びてくる。い青色だった田ははしのほうより、ややうすまり、その着ものを変えはじめている。

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