第24話 『革命』 その5
実際に、それからキューさんが分析したところに寄れば、今回攻撃されたのは、大部分、ロボット店員さんたちだったのです。
自爆したロボットさんと、攻撃してきたロボットさんの、両方があったようなのです。
しかし、数人以上は、人間の巻き添えも出ていました。
バックヤードの深く、あの『副店長さん派』のアジトに、何とか逃げ込んだぼくたちです。
「これから、どうする?」
「さあて、どうしようか。なんだか、外には出にくいなあ。」
「それじゃあ、仕事にならないぞなもし。」
意外と真面目なスワンが言いました。
「今回の事態で、ロボット政府は、武力を持つ反体制派の存在を、はっきり確認したね。きっと、締め付けが来るね。それは、判ったうえでやってるだろうけどね。」
「こっちには、やりにくくなったねぇ。」
お嬢が言いました。
「『難民連合』は、基本的に武力闘争はしないよ。」
とも。
どろぼうは、するくせに・・・とも思いましたが。
「そうね。しかし、ロボットの支配を打破するつもりなら、そうした事態はほぼ避けられないね。」
キューさんが答えました。
これは、難しいところです。
ぼくだって、ようやくつかんだ平和な生活期なのです。
武力闘争なんて、まったく、気が進みません。
「地主さんを見つけることと、『革命』とは、つながってるね。」
キューさんが、そっけなく言いました。
「あらら・・・それって、もしかして、最初から、キューさんには、判っていたの?」
ぼくが尋ねました。
「あい。」
「ううん・・・・・・」
ぼくは、うなりました。
そこに・・・・・
「あのお・・・儀式に出てください。」
副店長さんの組織のひとりらしい、この階の何かのお店の店員さん(人間の方)が、そう言ってきました。
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