第340話 わたくしだって! (20)

〈シュン!〉


〈シュン! シュン!〉


〈シュン! シュン! シュン!〉と。


 風切り音が一斉に聞こえればね。


〈トン!〉


〈トン! トン!〉


〈ザック! ザック!〉と。


 何かが、何かに刺さった。突き刺さった音が辺り一面に、鈍い音と共に聞こえれば。


 刹那──!


「「「「「キャァアアアッ!」」」」」


「「「「「ピィー!」」」」」


「「「「「クェエエエッ!」」」」」


「「「「「ヒィ、ヒッ、ヒヒン!」」」」」


 断末魔と馬の嘶きが奇声、絶叫と共に当たり一面に多々響き渡ればね。あちらこちらで『ザッ、ザザザ』と、ノイズ音と共に消去──殺伐、物々しい様子……。



 埴輪仕様のおチビな槍兵達……。



 そう。李通、李典の二人が指揮していたおチビな槍兵達が、だけではないよね。馬の、埴輪仕様の可愛らしい木馬達の嘶き! それも? 絶叫の嘶きが聞こえた! 響き渡っていたからね。おチビな兵隊達と共にね。と、言う事は?


 曹洪と于禁が指揮していた装甲騎兵隊達も刹那な状態へと堕ち。消去、デリートしていく訳だから。


「くそぉおおおっ!」


「やられたぁあああっ!」と。


 李通、李典の、二戦姫の可愛い口からお決まり言葉が吐かれ。二人がノイズと共に、その場から消去、デリートしていけばね。


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る