第324話 わたくしだって! (4)
「本当に負けず嫌いですね。あの人も。貴女、曹操も。クスクス」
と、言葉をかける。
だから曹操孟徳は、更に太々しい顔、拗ねた顔、様子でね。
「弁姫様、あの人って、まさか? 袁術の事ですか?」
「ええ、そうですよ。曹操。袁術のことです」
「ふん、そうですかね。弁姫様?」
「はい。そうですよ。曹操。貴女も袁術も頑固で負けず嫌い。特に貴女も袁術もお互いが敵。敵対チーム、対戦チームへと変われば妙に二人はムキになり戦をしているようにいつも見えますが? 違いますか、曹操? ふっ、ふふふっ」
相変わらず幼子のように拗ねた顔、不満のある顔でいる曹操孟徳へと弁姫様は、まるで母、姉ように優しく微笑みかけながら話しかけ、問えばね。
「フン! 僕は別にあんな奴の事など相手にしていませんし。あんな名ばかりの、何も出来ないお嬢様であるあいつ。袁術に対して僕はムキになどなっていませんから」と
曹操孟徳は弁姫殿下の問いかけに対して、彼女は腕を組み、素知らぬ振り。拗ねた容子で、フン! だと、鼻息荒く言葉を返せばね。
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