第318話 更に両雄頑張ります! (7)
「くっ、くそ。これまでか……」と。
怪訝しい表情でいる郭汜嬢の口からも無念な声色での台詞が自然と漏れてくる。
〈キラキラ〉
「……ん? 何だ?」
「何事だ?」
そんな二人。
そう、李通、李典の両戦姫からの伏兵、強襲での攻撃に遭い。混乱が生じている李傕、郭汜の両戦姫と、二人が指揮する埴輪仕様のおチビな装甲木馬、装甲騎兵隊達。
今の今迄、自分自身、各自各々が重たい気、暗い気。気落ち、落胆。
そして動揺、困惑、混乱、同士討ちをおこないながらパニック状態に陥っていたのに。
李傕、郭汜も含め、混乱を生じている木馬、おチビな兵隊達へとキラキラと黄色の、温かい光の粒子が、今のように降り注げば。
あらあら、不思議だ?
今の今迄、自身、各自各々が顔色を変え、動揺、困惑をしているだけでは事足りずに、同士討ち迄しながら。
刹那! デリート! 消去していた!
李傕、郭汜、両戦姫率いる装甲木馬、装甲騎兵隊達の顔色……。
二人の戦姫達、指揮官も含めて、穏やか、緩やか、微笑む表情、様子へと変わる。
「ああ、何て気持ち良い。良いのだ……」
「ああ、確かに。李傕の言う通りやわぁ……。何て気持ちがえぇんやろぅ……」
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