第267話 【終焉】李儒(理樹)と内気な姫殿下(1)

〈ピロリン!〉


〈ピロリン!〉


〈ピロリン!〉


〈キラリン!〉


〈キラリン!〉


〈キラリン!〉と。


 あちらこちらからアラーム、サイレン、ベルと。


 そしてこの場にいる戦姫達の身体がキラリン! と、神々しく輝く。


「やったぁあああっ!」


「終わったぁあああっ!」


「我等の勝利だぁあああっ!」


「勝どきを上げろぉっ! 今直ぐにだぁっ!」と。


 最後に李儒理樹の魔王な董卓閣下の勝利の雄叫びが上がれば。


「「「えい、えい。おぉおおおっ!!」」」


「「「ピィー!」」」


 只の黄砂の砂山、塵と化した埴輪の巨人兵の亡骸、骸の周りから。


 この場に多々いる戦姫達とおチビな埴輪の兵達の、空気、風、地面を揺らすような、自らの勝利を祝う歓喜! 咆哮! 雄叫びが鳴り響く。


 だから、この世界唯一のアダムである李儒理樹の身体も例外無く、ちゃんと神々しく輝き、アラーム──。


 彼のレベルアップをお知らせベルが鳴るものだから。


「あなた、レベルアップおめでとうございます」


 弁姫殿下が女神の笑みを浮かべながら李儒理樹へと、レベルアップの祝福、祝いをくれたのだ。


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