第232話 李儒(理樹)と内気な姫殿下【反撃】(3)
でも、彼は、直ぐに我に返ったように、自身の目を大きく見開きながら。
「三人はどうしてここに?」
李儒(理樹)自身と弁姫殿下を埴輪の巨人兵から防御魔法を三人同時で展開し、敵の鍬、耕す攻撃を弾いてくれた三人へと問いかける。
「──夏候惇殿から李儒(理樹)殿に危機が。危険が迫ると知らせの報を発行弾にて受けました」と。
荀彧が優しい口調で李儒(理樹)へと説明をすれば。
「そうなのですよ。李儒(理樹)殿」と。
サキュバスの郭嘉が李儒(理樹)の二の腕を掴み、ラブコメお約束。御用達である。自身の大きくタユン、タユンとした胸。荀彧の白。純白を主体とした中華文官タイプの衣装を女性物へと加工をした物とは色合いが違う。
サキュバスの彼女に良く似合う。妖艶な紫色を主体とした煌びやかな中華文官衣装の上からでもハッキリ大きさ、柔らかさが感触。堪能できる胸の間。谷間に、李儒(理樹)の二の腕を挟み、甘えるように囁いきた。
「──郭嘉! な、何をするのですか! わらわの物を返しなさい!」
自分と李儒(理樹)が助かったことに対して安堵感に浸りながら。彼の胸の温かさを再認識しながら抱きつき甘え、喜びに満ち溢れていた弁姫殿下から。李儒(理樹)を自身の方へと強引に引き寄せ甘えはじめる郭嘉に対して弁姫殿下が不満を漏らせば、彼女に続くように。
「郭嘉(かくか)殿も。今不満を申された方と一緒で不謹慎ですよ」と。
先程も自身の頬を可愛く膨らませながら甲高い声音で、李儒(理樹)へと小煩く、不満や諫めを告げてきた小柄な少女……。
自身が着衣をしている漆黒色の露出度の激しい妖艶な防具の谷間から。
これまた何処かの魔王さまや覇王さまと変わらぬぐらい貧相、粗末な、胸の谷間を覗かせている于禁(うきん)が。また不満のある顔をしながら妖艶なサキュバスのお姉さま、郭嘉へと不満を漏らすのだ、だけではなく。
「……このエルフの女性は誰なのですか? 先程から我が主の殿に甘えてばかりいる無礼な輩は」と。
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