第130話 李儒(理樹)と内気な姫殿下(31)

「李儒(理樹)は、儂に不満か?」と、問いかける。


「ん? 僕は別に閣下に不満などない。ないよ」と。


 李儒(理樹)は相変わらず不貞腐れた顔と様子、声色で、閣下へと言葉を返したのだ。


「そうか~? じゃ、何故~? 李儒(理樹)は、妃である儂に対して不満、不服がある顔をする。するのだ。李儒(理樹)……。それに? 儂に対して不満がない。ならば~。何故、李儒(理樹)は? 妃である儂に対して、そんなにも不満を募らせた不服。不貞腐れた顔をしているのだ。儂の殿、御主人さま。もっと優しく、労いながら。儂に接してもいいとは思うのだが……。殿は、儂の事が嫌い。嫌になった。なったから。もう二度と儂とは逢わぬ。逢わぬと言っているのか~? 殿と~?」と。


 魔王董卓閣下は、不貞腐れている。己の主に対して女。女性を武器にして、自分のことは、もう妃として必要ないのか? と、訪ねたのだ。


「えっ? い、いや、僕は、別に閣下と二度と逢わないなんて言っても。告げてもいないし。閣下に対して怒ってもいない。不満もない。ないよ。閣下……」と。


 李儒(理樹)の奴は、急に自身の顔色を変えながら。董卓閣下へと言い訳を始めだす。だしたから。この後は、お妃さまである。魔王董卓閣下の思惑通りで、彼女が夫婦間の言い争い? の主導権を奪う。握ったから。





【読んで頂きありがとうございますm(_ _"m) レヴュー・星・感想・ハート等の応援も頂ければ筆者も投稿意欲が湧き、励みにもなります。お時間あれば応援の方を宜しくお願いしますm(_ _"m)】



  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る