第106話 李儒(理樹)と内気な姫殿下(7)
「僕の愛馬の試運転もかねて、城郭外を散歩してきても良いかな?」と。
閣下に訊ねる。
「……ん? 何、何? 何だぁあああ~? どう言う事だ。李儒(理樹)?」と。
麗しい魔王さまが訊ね返せば。
でッ、その後は?
「駄目だー。イカン! イカンぞ! 一人での城郭外の散歩は許さん! 駄目だ! 駄目だ!」と。
李儒(理樹)は、己の願いを閣下に拒否、却下されてしまったのだ。
その上、こんな台詞と言葉も付け加えられてね。
「う~ん、今は未だ、黄巾の乱も収まらない。安定しない状態だから……。いつアヤツらがこの洛陽を襲ってくるかも解らない状態だから……。李儒(理樹)、一人での馬の遠乗りは許可できん。できないから。誰か儂の家臣の中で武の立つ者を配下として警護させろ。でないと、駄目だ! 李儒(理樹)! 儂はお主の主、妃として許可はできん! できない……」
董卓閣下は、己の主、宝が大事だから許可ができぬ。
どうしても馬での、練習を兼ねた遠乗りがしたいのならば。
董卓閣下の家臣の誰か……。武に自身のある者を警護として連れていけと言い始めたのだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます