第102話 李儒(理樹)と内気な姫殿下(3)

 だから四本足の乗り物に載る。駆る者……。



 まあ、少年……。



 それも? この世界にはいない筈の漢種族と呼ばれる少年……。



 そう、儂と共暮らそう。命が尽きるまで。


 まあ、できれば、二人仲良く。城郭内を引き回し。晒して。最後には、街の中心で串刺し。火炙りの刑にならぬよう生きていこう。


 また、そうならないために、前世のように儂へと良策! 良い方向性! 良い生き方! 生活が営むことができるように儂を導いておくれ。さすれば儂は、己の妃としてこの身を捧げ忠誠を誓うと告げ誘ってくれた魔王に、のこのことついてきて異世界ファンタジーの世界観を楽しみ。


「よっしゃ、あああ~!」、


「やったぁあああ~!」、


「ここがぁあああ~! 異世界~! 異世界ワールドだぁあああ~!」


 と、歓喜をあげながら。


「ヒッ、ヒヒ、ヒィ~」と。


 鳴く物に跨り。お馬の稽古、ではなくて?



 己が所有するサイクリングバイク。自転車よりも乗り心地も良く。安易、簡易式に動くお馬ちゃんに跨り散歩、というか? ドライブ? と、いった方がよいかも知れぬ行為をおこなっている。

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