第77話 漢の二人のやんごとなき姫殿下(5)
「弁姉様の言う通り。申される通りです~。董卓~。少し~。少しばかり煩いですよ~。董卓~」と。
先程、というか? 今の今漏れた女性の声音での不満に続くように新たな女性の声音での台詞──。
そう、先程の女性の声音の持ち主に対して『弁姉様』と、呼ぶ女性の声、台詞が聞こえてきたのだ。
それも? 彼女が『弁姉様』と呼ぶ女性と同じように、魔王な董卓閣下に対して、気にもしない様子。素振りで不満を漏らしてくる女性なのだが。
一体誰? 誰なのだろうか? と悩み。その女性の身の上を心配。危惧してしまう。ことはないか。(笑)
だってさ? 先程、麗しい魔王董卓閣下が、己のカレ、主である李儒(理樹)へと不満を漏らしながら放置していればよいと告げた。高貴な女性。やんごとなきエルフの女神、巫女、精霊、皇女殿下さまであらせられる麗しい御方二名である【劉弁皇女殿下】と【劉協皇女殿下】の御二人なのだから。二人の姫さま達の身の上を心配、危惧をする必要もないようだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます