第68話 魔王なダークエルフさまは、あの方らしい?(5)
でッ、それを聞いた魔王董卓さまは、李儒(理樹)が己の為に。そう、今後の自分自身を守護する為の策を練り。思案をしていたと気がつけば御機嫌麗しくなる。なることはなるのだが。以前にも説明をした通りで、この二人、大悪党董卓仲頴と、小悪党李儒(理樹)は、永遠の師従関係なのだから。お互いの気持ちはわかる。
まあ、わかるといっても、李儒(理樹)は普通の人種の者だから無理。でも? 董卓仲頴閣下は、見ての通りの麗しい容姿を生まれながらに持つ、ダークエルフ少女、精霊、電子の女神さまだから。自分自身と結ばれ、永遠の契りを果たした彼女だから。己の物、主が考え、思案を続けていること、内容は、全部わかる、お見通しなのだ。なのだよ。
なのに? 自分自身を無視し続けた李儒(理樹)、主のことをいいと思う訳はなく。
「それでも、駄目だ。駄目だ。李儒(理樹)許さん。そんな事は、儂が完全に満足して、寝静まり返った後にでもゆっくりと考え、模索、思案をしろ。わかったな~?」と。
やはり彼女は、董卓仲頴さまだから、自我が強い。強いから。自分自身を無視して思案をするなと告げてくる、だけではない。
「この宮殿、この町は、洛陽の町じゃよ。だからお主が今思案をしていた。儂がお主の提案をした策。町の焦土作戦を実行、決行する前の洛陽の町と言う事になるの、かのう~?」
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