4月19日③ ※ネタバレ注意

 敵について。


 取り敢えず、未来にある『新興宗教』の姿がボンヤリと形になり始めました。


 アンドロイドが子育てする事を拒否し、

 かつ、

 アンドロイドの存在そのものを拒否するタイプの人達の集まり。


 労働人口激減により、未来の日本の生活で機械が代替できるものは殆どがロボットが行ってる設定なんだけどね。


 おそらく、その新興宗教は『人の形をしたロボット全般』を拒否してるのでしょうかね。


 受付用アンドロイドとか。

 スーパーコンビニレジのアンドロイドとか。


 広義では自動改札も自動発券機もAIスピーカーもロボットなんだけど、その新興宗教では『人の姿を模してるか否か』が重要そうだなぁ。



 人が人である為には、血肉を持ち人が人を育てなければならず、人により育てられなければならない。



 とか、教典に載ってそう。


 人工心肺とか、義肢はどんな扱いなんだろうね……ベースが人間だからいいのかな……


 きっと、その新興宗教の人たちは、国から貸与されるアンドロイドを拒否してるね。

 で、両親どっちかが働きに出られず、生活に逼迫してそう……


 ……いや、コロニーを作って集団生活してるかな。

 子育ては、コロニーの年上の子供達やお年寄りがするの。

 で、働ける人達は働きに出てる。


 あー……より世間から孤立しそうだね……。




 ただ、問題は。




 その新興宗教のいた人物が『何故過去に戻ってまで主人公を殺そうとしたか』だ。


 人は頭ん中でどんなに残虐なことを考えていたって、それを行動に移さなければなんら問題はない。


 世間から孤立しようと、他の迷惑にならずに生活しているのなら、例え新興宗教だって問題ない筈だ。

 日本は信仰の自由が保障されてるしね。


 なら、




 そういえば。

 その新興宗教には『トップ』がいるのかなぁ。

 この新興宗教も『神の代理人』がいるのかなぁ。

 というか、その新興宗教は神がいるのかな??


 うーん……今思いついたのだと、完全に今ある宗教の亜種みたいになっちゃうから難しいなぁ……そこは濁すか。


 神の代理人はいそうだね。


 こういったコロニーには、必ず『旗振り人』がいるからね。


 その人に命令されて来たのか……


 いや、命令されて来たのであれば、きっと何人も過去に来る筈だ。

 何人も来てるのか? 必ず成功させるように、と。

 いや、どうかなぁ……


 待てよ。

 そもそも、この新興宗教団体が『人を殺す事も辞さない』ほど過激集団なのか?




 あー……ここで、『政治との癒着』を持って来ますか。


 新興宗教のバックには、今の『人口増加法案』やアンドロイドの製造に関わる権利的問題で、今の流れを潰したい政治家などがついていたりして。


 そうだなー。

 例えば……


 とある人物は、一家皆殺しにされた家の生き残り。

 その人物は、殺したのはアンドロイドだと思い込んでいる。

 何故なら、その家から助け出された時に、ボンヤリと見えたのは、惨殺された家族の姿と、半分壊れた子守アンドロイドの姿だったから。


 真相は、子守アンドロイドが身を呈してその人物を守ってくれたんだけど、

 事件が発覚して近所の人が集まって来た時に、新興宗教の人がいて『アンドロイドが一家を殺したんだ!』と叫んで助け出してくれたアンドロイドを壊した事により、その人物はそう信じてしまった。


 とある政治家は、隠しているが実は新興宗教に入信している(それが本当に、信心あっての事か、それとも団体を利用する為かは不明)。


 一家惨殺されてしまい、かつ、アンドロイドに激しい恐怖と嫌悪感を抱くようになった人物は、自然な流れで新興宗教のコロニーに迎えられていた。


 その時。

 政治家から人口減少の話を聞く。

 アンドロイドが人間に近い姿になったせいで、人間を愛する事ができなくなった人が増えてしまった。


 どうにかしなければ、数十年前の人口減少による悲惨な時代がまた来てしまう。

 それだけではない。そのもっと前の時代に苦労した、一時的に倍増した人間が年老いた事により超高齢化社会も訪れてしまう。


 そう、アンドロイドさえ出来なければ、こんな事にはならなかった筈なのに。




 その言葉を聞いて、

 もともと持っていたアンドロイドへの、特に子守アンドロイドへの嫌悪感が爆発する。


 その人物は、色々な文献を読み漁り、

 主人公がアンドロイドの人間社会進出のキッカケになった事を知る。


 まずは。


 燃え上がった憂さを晴らすために、年老いた主人公が暮らす家に放火して、未来の彼女を殺してしまう。


 しかし。


 そんな事をしても、アンドロイドはいなくならない。

 目に入ったアンドロイドを壊して回ったって、アンドロイドは製造され続け、数が減らない。


 工場を片っ端から爆破してやろうか。

(※この人物にアンドロイドがいなければと吹き込んだ政治家は、コレを狙っていた)

 そんな事を考えていると、その人物にとあるニュースが飛び込んで来る。


『某企業、とうとう過去へとタイムリープする装置を発明か? 動物実験段階へ突入』


 そのニュースを見て、その人物は思う。


『そうだ。そもそもアンドロイドが人間社会に溶け込むキッカケがなくなればいい。そうすれば、全てのアンドロイドが最初から作られない』



 その人物は、某企業に忍び込み、タイムリープする機械を盗み出す事に成功する。


 そして、そのタイムリープ装置を使い、過去へ行く事に。


 何故主人公が14歳の時代を狙ったのか。


 それは、その人物が一家惨殺されたのが、14歳の時だったから。


 14歳の主人公に、地獄を見せてやる。

 自分が見せられたような地獄を。


 そう思い、その人物は過去へとジャンプした。




 って感じでドヤァ!!!


 ま、途中、折角深く考えた宗教や政治家とかの設定ぶっ飛ばしたけど。



 ただ……難点が……


 アンドロイドが過去に来た理由と


 アンドロイドは主人公を守るために過去へとやってきた。


 でも、上記の内容だと、アンドロイドはとある人物が14歳の主人公を殺そうとしている事を知らない事になる。


 うーん……物語書いてもいないのに早くも設定矛盾にぶつかったぞ……



 ん?


 今気づいたぞ。



 アンドロイド、過去に来た理由が複数あるぞ?


 主人公を守る為


 主人公が犯した間違いを正す為


 最初アンドロイド設定を思いついた時には安直に『守る為』だと思ってた。


 しかし、アンドロイドの背景を考えている時に、『守りに来たんじゃなくて、主人公が犯した間違いを正す為に、何度も過去を繰り返してる』という裏設定をつけようと思ってた。


 ンがっ!!


 しくじったね!


 とっくに矛盾してた!!


 えーとえーと……

 どうしよう。

 裏設定を捨てるか。

 裏設定を維持する為に、何かほかの設定考えるか。


 考えろ、

 考えろ、

 やれば出来る子。

 頑張れ自分。

 もう少しだ、もう少しで妙案が生まれそう……


 出でよ小説の女神!


 私に素晴らしい頭脳と才能を授けよ!!!


 ……。


 ……。


 私にチート能力ないのかなぁ……

 どっかのウッカリ女神様、授けてくんないかなぁ……

 トラックに轢かれなきゃダメなのかなぁ……




 努力で頑張れ自分。


 私の考えたタイムリープの設定では

『未来の何かが過去に来た時点で、時間が分岐する』

 だった。

 つまり、アンドロイドと未来人が同時に来るのは


 ぐあ!

 ストーリー書く前にタイムリープ設定も破綻した!!


 考えろ考えろ。

 タイムリープ設定も変えたっていいんだ。


 


 裏設定は正直捨てたくない。


 アンドロイドは年老いた主人公を殺されてしまった事により『主人公が犯したであろう間違いを正す為に来た』

 そして、それは『何度も過去へと来て彼女が間違えないかどうか途中まで見守ったりした』

 でも『何度も途中で間違った方向へ進み、彼女が誰かに逆恨みで殺されてしまう』

 そして、最後の最後。この小説のストーリーの時代へと来る。


 未来人は、年老いた主人公を殺した張本人。

 その人物は1回しか過去に戻らない。


 そう、最初から14歳の主人公を狙っていた。


 アンドロイドは過去へと戻る時、きっかけとなった34歳の頃をはじめとして、29歳の頃、24歳の頃と、5年毎に過去へと遡って来ていた、と考えてた。


 えーとえーと……頭混乱して来たぞ……


 そうか。

 そもそも考えたタイムリープ設定をまず捨てる?


 えーと……


 未来人が過去に来る事は織り込み済み?

 つまり、アンドロイドは何度も助けに来てる?

 同じ時代に?


 うーんパラドックス……


 神様は、プログラムを作れる論理思考はくれたけど、小説を構築する論理思考はくれなかったのかな……


 邪魔な設定はなんだ?

 主人公を守りに来たという設定?

 裏設定?

 タイムリープ設定?



 私の硬い頭だ!!!


 そもそも考えてみなよ!

『どんな理論で過去に飛べるか分からない』んだぜ?!


 もっと柔軟に考えろ!!


 何度も何度も、5年毎に過去へとジャンプしている間、つまり『時空空間』(とか)に入った時に、たまたま未来人が過去へと移動している空間と繋がってしまった。

 同時に別の時代(2020年頃とか)に、一度2人は放り出される。

 未来人が狙っているのは14歳の主人公。まだここではない。

 未来人が再度タイムリープをしようとした時に、アンドロイドが絡んできて一緒にリープ。


 一悶着した為、吐き出された2018年では、着地点が微妙にズレた。

 なので、お互いの存在を知ってる。


 未来人は、アンドロイドに守られる前の主人公を狙う。

 アンドロイドは、未来人が襲って来る前に主人公を守りに行く。


 って感じで……ダメなのかな……


 脳味噌の限界です……


『時空空間』って何だよとかいうツッコミはナンセンス!!

 昭和感性だななんてツッコミはナンセンス!!!


 なら『ディラックの海』とか言えばいいのか?! 『ディラックの海』がどんなのか分からんけどな! ググったけど、解説読んだけど理解できなかった無理だったよ!!!


 すみませんねぇ! 物理の授業受けてないんでっ!!!(誰に逆ギレ?)


 疲れたな……脳味噌の糖分全部使い果たしたよ……



 とりあえず、続きは明日考えるから……今日はこれで勘弁してください……




 締切まで、あと約4ヶ月半。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る