プリンターの話(6)

 ここまでのまとめとして、印字方法の違いによる分類を改めて書いておきます。ただ、個人の考えに基づく分類ですし、入っていない印字方法もあるかと思います。悪しからずご了承ください。


●印字方式による分類


プリンター

 ├インパクトプリンター

 │ ├活字インパクト

 │ │  ├タイプライター式

 │ │  └ドラム式

 │ └ドットインパクト

 │

 └ノンインパクトプリンター

   ├接触型

   │  └サーマルプリンター

   │     ├熱転写

   │     ├感熱紙

   │     └昇華型

   └非接触型

      ├インクジェットプリンター

      │  ├ピエゾ方式

      │  └サーマル方式

      └レーザープリンター


 ここまでは、方式による分類でした。しかし、プリンターにはもうひとつ分類方法があります。区別するために、ここでは方式での分類とします。これでも紛らわしいですが。


●印刷方式による分類

・シリアルプリンター

 ヘッドが横方向に移動しながら印刷を行う方式です。一列あるは複数列のドットを打てるヘッドが、ドット分ごとに横にずれることで、文字や画像を印刷しています。製造コストを安くできるメリットがありますが、他方式に比べて一行の印刷に時間がかかります。

 家庭用のドットインパクトプリンター、サーマルプリンター、インクジェットプリンターなどが、シリアルプリンターに分類されます。


・ラインプリンター

 一行ごとに印刷を行う方式です。ヘッドの移動を伴わないため、高速な印刷が可能です。かつて、電卓に搭載されていた小型プリンターに、一行分を揃えてから印字するドラム式のプリンターもありましたが、現在ではビジネス用大型プリンターに見られる程度です。


・ページプリンター

 1ページ単位で印刷する方式です。レーザープリンターが代表例です。ただ、厳密に考えれば、レーザーは1ページ単位ではなく、1ラインごと右から左、あるいは左から右へのレーザー光を当てていくので、ミクロ的に見ればシリアルプリンターとも言えます(個人の考えです)。まぁ、ヘッドの移動とは比べものにならないくらい高速で照射されるのですが。




 ここにはあえて書かなかったプリンターに、「3Dプリンター」があります。1980年代から登場したこの技術は、プリンターとは名付けられていますが、印刷とはちょっと違うので今回は入れていません。そのうち、取り上げるかも。


 次回は、印刷速度と印刷コストについて

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