ISSで犯罪が起きたら

 8/24にアメリカ、ニューヨークタイムスが伝えたところによれば、国際宇宙ステーション(ISS)に滞在中のNASAの宇宙飛行士が、同性パートナー(離婚調停中)の銀行口座に不正アクセスしたと報じました。本人は否定しているようです。報道が事実なら、ISSで最初の犯罪容疑ということになります。


 共同通信の記事中では、犯罪をどう取り扱うのか決まっていないと書いてありましたが、以前、慶応義塾大学の青木先生に伺ったところ、ISS内で発生した犯罪に対しては、発生したモジュールを所有する国の国内法が適用されるとのことでした。つまり、今回の事例が事実であり、不正アクセスが行われた場所がアメリカのモジュールなら、アメリカの法律が適用されるということになります。ロシアのモジュールからWiFiで接続していた、なんてことになると複雑になるかも。


 ちなみに慶応義塾大学には、「宇宙法研究センター」(http://space-law.keio.ac.jp/index.html)なんて部署があります。

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