はしやすめ ~宇宙論小話~
前回のコメントへの返信を書いていて、思い出した話です。
宇宙が膨張していることをハッブルが観測したことで、物理学者のジョージ・ガモフは、膨張する前の宇宙が密度の高い高温の状態にあったはずだ、という理論を発表します。その内容のイメージから、「火の玉宇宙論」「フリードマン宇宙論」などと呼ばれました。
ガモフの師匠はアレキサンドル・フリードマンという人で、アインシュタインの一般相対性理論から宇宙が膨張しているとする「宇宙膨張論」を唱えた宇宙物理学者で数学者です。アインシュタインは、宇宙が膨張するという考えに否定的でしたが、ハッブルの観測結果を受けて考えを改め、一般相対性理論の方程式から動的な宇宙を否定するための宇宙項を削除しました。
アインシュタインと同じように、宇宙が変化しないという「定常宇宙論」を唱えていたのが、イギリスの天文学者、フレッド・ホイルです。彼は、宇宙が膨張するという理論に対し、「(膨張宇宙論が正しいのなら、)宇宙は
ちなみに、ホイルは「10月1日では遅すぎる」などの著作を持つ、SF作家でもあります。
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