遺された手紙
キユリへ。
このお手紙を貴女が読んでいる時、あるいは誰かに読んで貰っている時。お父さんとお母さんは、とてもとても遠くに行っています。
凄く辛いけれど、これからもずっと、貴女に会う事が出来ないのです。
でも、お父さんとお母さんは、いつでもキユリの事を考え、そして幸せになってね、と祈っています。
この先、キユリがお母さんぐらいに大きくなる間に、色々な事を見たり、聴いたり、知ったりするでしょう。嬉しい事よりも、嫌な事の方が一杯あります。
お父さんとお母さんは信じています。きっとキユリが強い子になって、そんな嫌な事に負けないで、沢山の幸せを掴む事を信じています。
嘘を吐かず、他の人を傷付けず、一杯勉強して一杯遊んで。そして立派な人になってください。
お父さんとお母さんには出来なかった事です。でも、キユリなら必ず出来ますからね。小さい貴女を見ているお父さんお母さんには分かります。それぐらい、キユリは良い子ですもの。
遠いところから、キユリがいつまでも元気でいるように、お父さんとお母さんはお空にお願いしていますからね。
それでは、良い出会い、良き人生を楽しんで下さい。ずっとずっと、応援していますよ。
キユリの事が大好きな、お父さんとお母さんより。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます