金の星 いろも 疾風怒涛 月の壮子(オトコ)を撃ち落とす!

作者 鳩子

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★★★ Excellent!!!

本作の連載が始まったとき、「ええっ!中華後宮ファンタジー風の舞台でサイバーセキュリティ?」とビックリした私ですが、読み始めるとやめられない、とまらない、のかっぱえびせんでした。別作品「神鳥を殺したのは誰か?」のときもそうでしたが、この作者さまのリーダビリティにまんまと乗せられてしまうんですよね。

さて、かつては女帝候補でありながら、同母兄の登場でその芽がなくなり、辺境に幽閉されていたヒロインの丹繍。彼女のもとに誤配信されたのは「皇后選考」の案内状。これを一瞥するや彼女のブラコン魂が燃え上がる!彼女は数々のセキュリティを突破し、愛しいお兄様のベッドに飛び込むべく都に向かって驀進する!

ハチャメチャだけど頭が回り次々と手を繰り出す丹繍、ヒロインを支え、ともに凸凹道中を繰り広げる天香、「存在感がない」だの「モブ」だの「ステルス」だの、さんざん影の薄さを突っ込まれる皇帝陛下・蘭宵、陛下とボケツッコミを繰り広げる側近の嘯月、一癖もフタ癖もある皇后候補たち……。そして、物語は予想もしない方向に!

前近代的な世界を舞台にしていながら、ちゃんとサイバーセキュリティの話になっているところがいいですね。読んでいて「あーあるある」とうなずいてしまう方も多いのでは。
思えば本作の世界観のもととなっている中華帝国は高度な統治システムを作り上げたわけで、セキュリティシステムの話がそこに上手く乗っている。つまり、システムを作り上げるのも、運用するのも、駄目にするのも人である、てことには変わりはない。

そしてキレッキレで抱腹絶倒の「ルビ」使いとの展開と濃いキャラの繰り広げる騒動のなかにも、一抹の哀しさや現実の厳しさも垣間見えたりして。

ということで、ざくざく読めてお勉強もできちゃう、素敵でお茶目でマジな作品です。おススメなり。

★★★ Excellent!!!

とにかくパワフルな妹姫が、最愛の兄であるカゲウス皇帝(作中では酷い言い方をされているのが面白かった)の為に奔走する、暴走系腹筋崩壊ラブコメです。

最初、中華でサイバーセキュリティ!?と驚いたのですがネットに繋がらなくても十分サイバーセキュリティ小説になるんだと、奇想天外さに驚きました。

むしろ、駄目な実例を一つずつ提示してくれるので、凄くわかりやすかったです。
サイバーセキュリティとしても、とても為になる作品なので、サラリーマンの方には、是非読んで頂きたいと思いました。

それで、サイバーセキュリティの説明だけに終始していないところが、この作品の凄みだと思います。
ラブコメとしても、ヒロインの丹繍のパワフルさと、突拍子もない言動、そして魅惑のルビ使いには終始笑いっぱなしでした。
作者の他の作品から流れてきたので、最初、同じ人が書いたとは思えず、トップページに戻って名前を二度見しましたが。

禁断の愛は、他の作品にも出て来ましたが、この作品は、ラブコメな分、ストレートに表現されています。
けど、ラストまで行って、本当に驚いたのは、この禁断の愛も、サイバーセキュリティの為の設定だったとは!!!!

サイバーセキュリティを守る為にはルールを守るというのが、作者の言いたいことだと思いますが、その為に、この禁断の愛設定が生かされることになるとは全く予想していなかったので、本気で驚いて、ラストは号泣でした。

私はこの小説で笑い以外の要素で泣かされるとは思ってもみませんでした。
終わってみれば淋しいような、清々しいような不思議な満足感です。

サイバーセキュリティ小説としてもラブコメとしても楽しめる、お得な作品です。


★★★ Excellent!!!

たった一通の『誤配信』から始まった禁断の恋の駆け引き。

正直、後宮ものは苦手なジャンルですけど、びっくりするくらいハマりました。
ハイテンションなルビに何度も笑いながら、あるあると首モゲラになり、時に気をつけなきゃと身を引き締めました。

わたしは、サイバーセキュリティって難しすぎるし、攻撃されたら防ぎようがないんじゃないかなぁ、ってくらいの意識でした。
けど、PCにパスワードの付箋、カフェで覗きたい放題、広告につられて個人情報盗まれる等など、今までで一番セキュリティについて考えました。

兄への愛が止まらない止められない妹姫のパワフルな禁断の恋の行末を見届けながら、セキュリティ対策について楽しく学べる最高なサイバーセキュリティ小説です。

★★★ Excellent!!!


辺境に幽閉されている皇帝の妹姫・丹繍の元に、一通のメールの「誤配送」が起きたことから、全ては始まる。
兄への異常な愛(※ストーカー)を内に秘めた(秘めてるのか?)丹繍は、『朕の寝所に通って進御(夜伽)したものを皇后とする』という手紙にヤる気になり、最果ての地から兄の居る皇城めがけて突き進む!

破天荒な丹繍の、寝所を目指す旅の最中に起こる、様々なセキュリティ事故!

情報セキュリティが叫ばれる昨今ですが、「サイバーセキュリティ」と言われても、正直ピンと来ない人も居るかと思います。
「ハッカー」や「ウイルス」だけがサイバー攻撃・セキュリティ事故ではありません!

ぜひ、この作品を読んで、楽しくセキュリティについて学びましょう。

そして、ストーカーと化している丹繍と、兄の愛の駆け引きを見守るのだっ!

★★★ Excellent!!!

この作者様の他の作品を先に読ませて頂いたので、あまりの作風の違いに驚きながらも爆笑しております。
下地になる世界観は他の作品と統一されてはいますが、各々全く別の物として読めるのでご安心を。

最初から送ってはいけない相手に書簡が届くあたり、皇帝の官吏としてどうなのか?と思わせてくれたりと突込み所も沢山あったり。
鍵の隣に開け方が(ご丁寧に)書いてある扉とか、笑うしかないですよね。
あちらこちらに見え隠れするセキュリティ対策への提言も見所です。
地の文とルビの両方を読むとまた本音とたて前の対比も伺えて二度おいしいかと。

★★★ Excellent!!!

作者様の作品はTwitterの宣伝で見かけて気になっていたのですが、私は中華モノにまったく免疫がありませんでした。
だから、他サイトの現代モノをいつか拝読したいと思っていたのです。

が、なかなかその機会がないまま過ぎていき……カクヨムでこの作品の連載が始まりました。
「なるほど、コメディ」と恐る恐る読んでみると、中華モノの見慣れぬ漢字が並ぶ難しそうな雰囲気は一掃された、とっても読みやすくて入りやすいハイテンションラブ!
これなら読める、私でも読めるわー!
……と、あっという間に初めての中華をこの作品に捧げていました。

個人的にルビのセンスがツボです。言い方の変換が絶妙!
まだ始まったばかりなのですが、読み始めたら確実にラストを見届けたくなると思います。
もちろん、サイバーセキュリティというテーマともしっかり融合しています。
ほんと、パスワードの管理や情報の保護はちゃんとしましょう。
それらをおろそかにする者から、どんどんセキュリティを突破して、愛する兄のもとへと突っ走っていく妹。この子本当に恐ろしい!(褒めております)

中華に慣れていない方にも必ずやお勧めできる、魅力溢れた作品です。
ぜひぜひ、セキュリティ×ハッキングの禁断ラブ、追いかけてみませんか?

★★★ Excellent!!!

こんな作品、なかなかお目にかかれません。間違いなく名作です。

ストーリーの骨子を一言で言うと、皇帝と皇妹の禁断の恋の物語です。
しかし、それだけじゃない。
中華とセキュリティの膨大な知識を裏付けに、軽快な笑いの付加価値をつけた唯一無二の作品です。

なんといっても、文章に勢いがあります。ルビの愉しさ、軽快さに、「次は?」「次は?」とページをついついめくってしまいました。
特にお気に入りは、Dos攻撃とランサムウェアの話。もー、電車で読んでてニヤニヤしちゃったじゃないですか。

こんな中華小説、いままでにあったか?
──いや、ない!
これは文句なしに面白い名作です!
笑いだけではない。
結末に涙しました。

まいりました。降参です!

★★★ Excellent!!!

一見、ハイテンションな中華風ラブコメディとして読んでしまいそうなこちらの作品。

実は主となるテーマが『セキュリティ』!?という斬新さに先ず驚愕しました!

現代色のかなり強いサイバーセキュリティに、敢えて中華!敢えてローテクな世界観で挑まれる著者さんの独創性とその発想を作品に活かせるスキルの高さには、同じ書き手として羨ましさすら覚えます。
また、作風がどうしても硬くなりそうなテーマをライトかつスピード感のあるコメディ調で書かれているのでスラスラと読み進めて行けるのもgoodです♪
魅力溢れるキャラ達やストーリーの面白さはもちろんですが、加えて著者さんの巧みなルビ使いが私的にかなりツボに入っています。

ただ単に面白いだけでなく、『サイバー=ハイテク!』という固定観念に反旗を翻した様な新しさと、著者さんの素晴らしい発想がたくさん詰め込まれたこちらの作品是非オススメです♪