樹煙(じゅえん)の民
葉は我が切っ先
浅く深い血を欲す
葉は我が衣
そなたの涙ぬぐい去る
葉は我が息吹
いつか枯れゆく時を生き
葉は我がまこと
変わらぬものは何もなし
森に還らぬその髪も
頭を垂れた傷口も
風が束ねて結い上げる
乾いた
重ねる
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