Ⅰ:翼編

第1話「陽介とフライトアテンダント」

「へえ、つばささんっていまフライトアテンダントなんですか」

「うん、りよくちちゃってパイロットめんきよれなかったんだ」


カウンターでコーヒーまめはつが、なかしにふたかいく。

ようすけがいつものエプロンドレス姿すがたひとなつっこくはなしかけていた。

はなれたせきで、つきがデッサンをしているのを、よこからきようながめる。


「それにしても、ここをすすめられたゆうかったがします」

れくさそうにしながら、はつようすけはなす。

「よく『せいべつまい』とわれるよ」

「わたしもネタばらしするとおどろかれるよー」

くすくす、けらけらとわらふた


そらあきらめきれなくて、たくさんべんきようなおしてフライトアテンダントになったけど、まだだんせいなかすくないです。たよられることもえてきましたけど」


こと、とカップがかれる。


「エスプレッソです。……きっと、そらたびいつしよにしてもらうために、パイロットではなくててんじよういんへとみちびかれたのかもしれないな」

「おきやくさんぶんじゃだめですけどね」


かるれいをして、つばさがカップにくちをつけた。


「でも、そこにることで、おきやくさまおもの1ページをらせるなら、しあわせですね」

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