聞いておくれや、ちょっきんさん

西桜はるう

聞いておくれや、ちょっきんさん

今日(これを書いてる現在は2018年3月29日)、美容院へ行って来た。

もう10年以上も通っている、慣れ親しんだ美容院だ。

担当さんも、行き始めた時からずっとNさんという母とよりちょっと年下ぐらいの女性の方(私は男性美容師さんが苦手)。

本当に長い付き合いで、私のどんな無茶な要望にも笑顔で対応してくれてくれえる頼れるNさん。

ちなみに、今日の私の要望は『襟足、横、刈り上げのベリーショート』だ。まあ、私の髪型なんてどうでもいいや。


そのNさん。

美容師なのに作業しながらの会話が苦手なのか、私の話しが3割ぐらいしか伝わっていない気がする。

今日なんか、

私『しらす(愛猫)が妹ちゃんに2日も会えなくてすねちゃったんだよね』

Nさん『そうなんだ~。しらす、しめちゃったんだ~』

私『…………?』

しめたって何だ。しらすが妹ちゃんに何をしめたって言うんだ!

その前も、

私『しらすが猫っぽい行動取ってさ~』

Nさん『しらすって何犬だっけ?』

私『(絶句)』

なんて会話もあった。

私、猫って言ってるよ!?

た、頼むから私の話しを聞いて……!


基本的に私は美容師さんとの会話が苦手だ。

会話をしようにも、ドライヤーの音で聞きづらかったり、美容師さんの動きがせわしなかったりするから、話しがなかなか続かないことが多くて、なるべくならあまり美容師さんと会話はしたくない(コミュ障の極みみたいなこと言っちゃったよ……)。

それでもNさんとは長い付き合いだし、かなりお世話になってるし、それなりに親しい仲だと思ってるから、楽しく会話をして髪を切ってもらいたいとは思ってる。

思ってわね!

勇気を振り絞ってNさんとの会話を楽しもうと、私からかなり頑張って話しかけているのだけど、毎回のごとく私の話しは3割も伝わっていなので撃沈するのは私の方だ。

あぁ、私はいったいどうしたらいいんだ……。

このままほぼ一方通行の会話(通じてないのに会話っていうのか)を続けるべきなのか……。


ということを今日も思って、美容室から帰ってきた。

美容室に行った日の夜は、夜9時を過ぎると死ぬほど眠くなる。

たぶん、一方通行の1人会話劇で疲れちゃうんだな。

どうか私に、美容師さんとの上手い会話の方法を教えてやってほしい。

(ちなみに、ちょっきんさんとは美容師さんのことだ。別に私が小さいころそう呼んでいたのではなく、どこかで美容師さんをちょっきんさんと言っているのを聞いたことがあるだけだ)。

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聞いておくれや、ちょっきんさん 西桜はるう @haruu-n-0905

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