第39話:待ちに待った幕開け

 先日、コロナの自粛後初めての舞台観劇に行ってきました。

 私が観劇した舞台と同じ月に、都内で集団感染が発生してしまった事もあり、不安が無いと言ったら嘘になりますが、感染予防や劇場内換気に伴う防寒対策のアナウンスが事前に運営さんからありましたので、準備して劇場に向かいました。

 劇場は外から地下(ロビー)に降りるタイプだったので、階段前でスタッフさんがフェイスガード装備で検温と除菌スプレーを手にかけてくれました。

 トイレ前の通路や物販列には、床に間隔開けれるようにテープが貼ってありました。

 開場時間になって、劇場内に足を一歩踏み入れてふとステージの方に視線を向けると、幕が上がった状態だったので舞台セットが出迎えてくれました。

 私は、その光景を見ただけで涙が出そうになったし、過呼吸になりそうなぐらい感動しました。

『嗚呼、やっと私達の生活に舞台が戻ってきたんだな…』と。

 スタッフさんが、会場内を見渡しながら気になったお客さんには声をかけて注意をする姿も見ましたし、本当にお疲れさまでした。

 公演が始まって、キャストさん1人1人の熱量がひしひしと伝わってきてすごく嬉しかったんです。


 ですが悲しかった部分もありました。

 会場内での飲食です。

 観劇マナーについて、より一層気を付けようと皆が同じ方向を向いているんだと私は勝手に思っていたのですが、そんな事なかったみたいで…。

 開演前にペットボトル飲料水を飲む人もいれば、公演中に飲料水を飲む人も…。

 殆どの人が、途中休憩の時間にペットボトル等をロビーに持って行って飲んでいたのに…。


 8月からも、おそらく色んな舞台の公演があることでしょう。

 そして、まだまだ昔みたいな距離で楽しむ事は難しいのかもしれません。

 運営さんに迷惑が掛からないように、会場内等でお客さん同士の握手等も控えるべきなのかなとも思います。

 キャストさんが感染しなかったとしても、同じ舞台を観劇してるお客さんが数人感染してしまったら、最悪の場合運営さんに責任を求められてしまう可能性も考えられるからです。

 お客さん同士の握手等は、さすがに運営さんにはどうする事もできないと思います。

 私だって、SNSの知り合いを劇場で見かけたら『久しぶりですね!』って声かけたいです。

 握手とかもしたい気持ちはものすごくあるんです。

 いつまでこの状況が続くかなんてわからないけれど、今はぐっと我慢した方がいいのではないかなって思いました。

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