答え合わせ
二人で勉強するのはいつものことで。今日はテストの答え合わせ。コイツの幼馴染は、勉強嫌いも相まって絶妙のタイミングで逃げ回る。
「自己採点、もしかしたら今回満点いくかも」
嬉しそうに彼女は笑う。点数が高い方が言うことを聞く毎回のルール。正直、そういうことはアイツとヤレと思ってしまう。
「もう一つ、答え合わせしよう?」
「へ?」
「私の好きな人は誰だ?」
「そ、そんなの……アイツじゃ」
「んー。アイツはやっぱりただの幼馴染なんだよね。そういう感情は持てないかな」
「え、っと?」
「私の答えはずっと決まってるよ」
その目は真っ直ぐに俺を見る。
「でも、大丈夫よ?」
「君の答案用紙、私の答えに塗り替えちゃうからね」
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Twitter300字SS
第77回テーマ「答え」への参加を見送ったヤツ。
今思うと、出せばよかったかなぁ。
最近、主人公キャラの友人キャラがツボなので
それをイメージして自分なりに書いてみたヤツでした^^;
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