登場人物紹介 3

・カイエン・グロリア・エストレヤ・デ・ハーマポスタール

 ヒロイン。帝都の治安を預かる大公軍団を率いるハウヤ帝国帝都ハーマポスタール大公。19歳。

 第一話の後、帝都の治安維持権(治安維持部隊)の他に、帝都の防衛権(帝都防衛部隊)も与えられる。ただし、大公軍団はあくまでの大公個人の私兵集団である。

 気がつけば、皇太女を支える柱の一本に任命されていた。(他の柱は、宰相、大将軍、それに公爵二人と叔母)

 去年は色々苦労して、今年も大忙し……の予定。



・ヴァイロン・レオン・フィエロ

 今のところのヒーロー。獣人の血を引く帝国軍フィエロアルマ将軍であったが、「春の嵐」事件で大公の男妾に落とされる。事件解決後に復職を命じられたが拒絶するほどのクソ真面目というか一徹者。

 その後、カイエンによって新設の大公軍団帝都防衛部隊部隊長に任ぜらせる。第三話の始めでは25歳になる少し前。



・騎士シーヴ

 差別されている階級から、エミリオ・ザラ将軍の後ろ盾で騎士に上りつめた。今の所はカイエン護衛。外出にはついて回る係。自分の出自にはあまりこだわりがなく、実力で上がってきた天才肌。現実的な性格。

 本当の名前は、シヴァ・ラ・カイザ。ハウヤ帝国初代皇帝が滅ぼした王国の王の直系の子孫。

 浅黒い顔に亜麻色の髪。目の色は胡桃色。

 第三話の始めで20歳。彼は自分の誕生日を知らないので、年齢は大体の数字です。



・ハウヤ帝国皇帝サウル

 第18代皇帝。

 皇帝としてそつなく20年、帝国を統治し、領土も拡大した。

 第一話では大公カイエンの能力と覚悟を確かめるためと、前大公の弟アルウィンの暗躍に手を打つべく、極端な方法をとったが、一応、カイエンは「使える」と判断した。

 皇子が未だいないため、帝国の皇位継承に関する典範を変更し、第一皇女オドザヤを立太子した。第三話冒頭で45歳。



・ハウヤ帝国皇后アイーシャ

 カイエンの実母。

 現在自らの第三子となる子を妊娠中。

 皇帝サウルの弟である、大公アルウィンの妻でありながら、皇帝に請われて皇帝の妻、皇后に立った。大公妃としてカイエンを、皇后として第一皇女(現・皇太女)を生んでいる。カイエンの実母であることは公然の秘密。

 通称:宝石の君。虚栄心が高く、宝石で飾り立てて人々の前に現れる。

 表には出さないが、アルコール依存症に陥っており、正常な判断ができない場面が出てきてしまっている。

 もとは貧乏官吏の娘で、美貌が自慢。自分に似ていない娘、カイエンには複雑な感情を持つ。第三話冒頭で35歳。



・第三妾妃マグダレーナ

 東の隣国ベアトリアの第一王女。

 一度国内で臣下に嫁いだが、子を産んだのちに夫と死別する。すでに出産経験があることから、二人の子を故郷に残し、妹王女の代わりに皇帝サウルに指名されて嫁いできた。

 現在、自らの第三子である子を妊娠中。25歳。



・ハウヤ帝国皇太女オドザヤ・ソラーナ・グラシア・デ・ハウヤテラ

 皇后腹の第一皇女。カイエンとは母を同じくする異父姉妹で従姉妹でもある。第二話の最後に立太子された。カイエンをおねえさまと呼ぶが、母を同じくする姉妹であることは知らない。

 アルコール依存症の母、皇后に長年悩まされている。

 第三話始めで17歳。通称、琥珀の姫。



・皇女カリスマ

 皇帝の第ニ皇女。母は第一妾妃である、属国ネファールの王女ラーラ。14歳。



・皇女アルタマキア

 皇帝の第三皇女。母は第二妾妃である、自治領スキュラの公女キルケ。13歳。



・第一妾妃ラーラ

 ハウヤ帝国の北東に位置する属国ネファールの王女。



・第二妾妃キルケ

 ハウヤ帝国北方にある、帝国内の自治領スキュラの公女。



・第四妾妃・玄 星辰

 螺旋帝国の滅ぼされた王朝「冬」の生き残りの皇女。18歳。弟の天磊テンライとともに亡命してきたが、連続男娼殺人事件に関与した疑いがある。

 螺旋帝国からの人質の妾妃として後宮に納められた。

 弟の天磊はアストロナータ神殿の「青い天空の塔」修道院に幽閉されている。



・コンスタンサ・アンへレス

 皇帝の後宮をまとめる女官長。オドザヤには好意的。



・ジョランダ・オスナ

 皇后アイーシャのお付き女官。アイーシャの遠縁にあたる。

 アイーシャがアルコール依存症になる原因を作った。



・テオドロ・フランコ公爵

 ハウヤ帝国元老院長。

 元老院は形式的なもので、皇帝の諮問機関ではあるが、宰相サヴォナローラが立てられた今、権限はなきに等しい。だが、大貴族の議員たちのまとめ役として、皇太女オドザヤを支えるべき柱の一人に皇帝から指名された。



・フランコ公爵夫人デボラ

 その妻。カレスティア侯爵家の出身。



・マテオ・ソーサ

 元・帝国軍士官学校教授。大公軍最高顧問に就任する。戦術学が専門。

 小柄で枯れた中年で多分42、3歳。あだ名は悪魔メフィストフェリコ

 いろいろあって、大公宮の後宮に引っ越してきて住んでいる。

 猫好き。



・ガラ

 帝国宰相サヴォナローラの弟で、無位無官の「人の形をしたイヌ」。獣人の血を引いており、嗅覚に優れる。

 なぜか、大公宮の後宮に住み着いている。



・トリニダード(トリニ)・コンドルカンキ

 大公軍団の第1回女性隊員募集で合格した、現・候補生。

 マテオ・ソーサの私塾の大家で、私塾の学生だった。父親が螺旋帝国人。螺旋帝国の武術の達人。20歳。



・サンティアゴ(ディエゴ)・リベラ

 マテオ・ソーサの私塾の弟子。両替商の後継。

 第二話で殺人事件のとばっちりを受け、怪我をした挙句、留置場に入れられた。24歳。



・ルカ・エヴァンヘリオ

 トリニとディエゴの幼馴染。マテオ・ソーサの弟子。国立医薬院卒業の町医者。26歳くらい。



・ホアン・ウゴ・アルヴァラード

 トリニ、ディエゴ、ルカの幼馴染。マテオ・ソーサの弟子。

 帝都の「黎明新聞」の記者。26歳くらい。



・ロシーオ・アルバ  

 22歳。トリニと同じく、大公軍団の第1回女性隊員募集で合格した、現・候補生。

 子持ち。3歳の息子、「ティグレ」がいる。

 獣人の血を引いているらしく、猫のように身軽。



・ブランカ・ボリバル

 24歳。第1回女性隊員募集で合格した、現・候補生。

 子持ちで、子供は故郷に残してきている。

 元はカイエンの後宮の女騎士であった。カイエンの執事、アキノの里の縁者。



・イザベル・マスキアラン  

 19歳。第1回女性隊員募集で合格した、現・候補生。

 “メモリア”、カマラの従姉妹。

 その時に聞いた人々の話を、相手が一人だろうと複数だろうと、一言一句、残さずに聞き取り、記憶し、そして再生できる能力者。



・ミゲル・ルエダ

 ラファエル・エステベス

 ガブリエル・ボリバル

 新設の帝都防衛部隊の隊長ヴァイロン付き幹部。「予備役」のおじさんたち。

 元、『地獄の天使ども(アンへレス・インフィエルノ)』と呼ばれていたらしい、往年の名? 隊員。



・第十七代ハウヤ帝国皇帝レアンドロ

 皇帝サウル、公爵夫人ミルドラ、前大公アルウィンの父。

 カイエンの祖父にあたる。故人。



・皇后ファナ

 皇帝レアンドロの皇后。皇帝サウル、公爵夫人ミルドラ、前大公アルウィンの母。

 友邦シイナドラドの皇女。カイエンの祖母にあたる。故人。



・前々大公グラシアノ

 皇帝レアンドロの弟。前大公アルウィンの前の大公。カイエンの大叔父にあたる。故人。



・サンデュ

 帝都防衛部隊訓練生に抜擢された隊員。座学の単位がなかなか取れない教授泣かせ? な隊員。



・アレクサンドロ

 上記のサンデュと一緒に帝都防衛部隊の訓練生に抜擢された隊員。こっちは合格済み。

 もちろん、他にも帝都防衛部隊第1期訓練生は他にもたくさんいます!



・皇王バウティスタ

 現在のシイナドラドの皇王。ハウヤ帝国十八代皇帝サウル、クリストラ公爵夫人ミルドラ、前の大公アルウィンの母である、前の皇后ファナの弟にあたる。



・皇太子セレスティノ

 現在のシイナドラドの皇太子。近く国内から妃を娶る。



・皇太子妃アウレリア

 シイナドラドの公爵令嬢。セレスティノに嫁ぐ。



・第二皇子エルネスト

 現在のシイナドラドの第二皇子。ハウヤ帝国へ婿入りか?



・ドン=フィルマメント・デ・ロサリオ

 シイナドラドの侯爵。 「夏の侯爵マルケス・デ・エスティオ」と呼ばれているらしい。現在のハーマポスタール駐在の螺旋帝国外交官副官、夏侯 天予の父親らしい。



・ハウヤ帝国第一代皇帝サルヴァドール

 シイナドラドの皇王ドメネクの弟で、約300年前にハウヤ帝国を建国した。



・朱 路陽

 現在ハーマポスタール駐在の新王朝「青」の螺旋帝国外交官。元は旧王朝「冬」の後宮の総管太監だった。宦官。



・夏侯 天予

 現在ハーマポスタール駐在の螺旋帝国外交官副官。母は螺旋帝国の女流詩人、周 暁敏。父は、シイナドラドの「夏の侯爵」ドン=フィルマメント・デ・ロサリオであると主張している。



・周 暁敏

 螺旋帝国の女流詩人。のちに詩聖と呼ばれる。夏侯カコウ 天予テンヨの母。

 シイナドラドに行ったことがある?



・ジェネロ・コロンボ

 ハウヤ帝国軍、フィエロアルマ将軍。ヴァイロンの辞任とともに将軍に任命された、元・副官。

 年齢33歳。商店主の妻と息子と娘がいる。



・チコ・サフラ

 ジェネロの副官。その一。

 ヴァイロンの士官学校時代の同級生。



・イヴァン・バスケス

 ジェネロの副官。その二。

 元、大公軍団治安維持部隊隊員の異色の軍人。四十前後。 



・ザラ子爵ヴィクトル

 エミリオ・ザラ大将軍の兄。カイエンのシイナドラド行きへ随行する。副使。



・サパタ伯爵

 シイナドラドからの使者。



・ルーサ・ボリバル

 ブランカの妹で、大公宮奥の女中頭。



・女騎士ナランハ

    シェスタ

 カイエンの護衛としてシイナドラドへ同行する。



・フランシスコ(パコ)・ギジェン

 宰相サヴォナローラから内閣大学士の地位を引き継いだアストロナータ神官。カイエン一行に随行する。



・クリストラ公爵令嬢

 長女アグスティナ(21歳)

 次女バルバラ(18歳)

 三女コンスエラ(12歳)



・ベアトリア国王チェチーリオ

 ハウヤ帝国第三妾妃マグダレーナ、王太子フェリクスの父。



・ベアトリア王太子フェリクス

 マグダレーナの弟。年齢22歳。



・ベアトリア国務大臣ジラルディ・サクラーティ

 サクラーティ公爵。

 マグダレーナの最初の婚姻先の当主。

 息子のラザロは早逝した。



・サクラーティ公爵家の子供達(マグダレーナとラザロの子)

 オスカル (5歳)

 ルクレツィア (4歳)



・ネファール国王ジャンカ

 ハウヤ帝国第一妾妃ラーラの同腹の兄。



・ネファール王太子クマール

 国王ジャンカの異腹の弟。



・ネファール女王カリスマ一世

 現国王ジャンカの祖母。



・エンゴンガ伯爵

 ハウヤ帝国ネファール駐在大使。



・ヘルマン

 シイナドラド第二皇子エルネストの侍従。

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