ボクラハ

作者 蒼井金太郎

9

3人が評価しました

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★★★ Excellent!!!

ショッキングな殺害現場から始まる本作は、ゆるくとっつきやすいトピックで構成された、社会派のミステリーです。

痛みから目を逸らさない。
けれど、絆からも心を離さない。

そうして己の罪を抱えて、生きていかなければいけない。

そういう人間味が、醜い部分からひっそりと描かれた本作は、湿気のようにまとわりついてしばらく離れる事はないと思います。

静かに、痛みを抱えるなら。
痛いまま生きていけばいいのだと、思わせてくれる作品です。

★★★ Excellent!!!

 あらすじにもあるように、犯罪の証拠隠滅からはじまる物語。


 蒼井さんによるいつもの主人公の語り口と、そこにまたいつもの周囲の普通な、けど妙に生々しい奇妙な人々とその描写が加わったなかで、犯罪をいかに隠し通すかという流れ。まるでコーエン兄弟作品の、特に『ファーゴ』を彷彿とさせるクライム・サスペンスとしてとても楽しめました。

 普通の人々が見せる狂気を軽快なブラック・ユーモアで描いた本作品は、短編ということもありとても読みやすく面白いのでオススメです!

★★★ Excellent!!!

読ませていただきました!

いやー、とにかくリアルな日常と、リアルな殺人行為が生々しくていいです!
臨場感があり、グイグイと読んでしまいました。

普段はこんな人だけど、極限状態で人ってどうなっちゃうの? といった内容が現実世界に近い雰囲気で描かれていて、つまりはよく考えて描かれていると思いました。

一つ一つの描写も読みやすく、かつ勢いがあって好きです!