ラ・ウール防衛組~ 冷をこめて徒花を ~

 実に戦場らしい戦場だった。


「第一から第三狙撃部隊、一斉掃射」


 ズドドドォォォォンン!!

  ズドドドォォォォンン!!

   ズドドドォォォォンン!!


 撃ち鳴らさられる銃声。

  爆ぜる火薬。

   立ち上る硝煙。

 

「魔術士隊、打ち漏らしの掃討ならびに障壁の展開。壁面に貼り付かせないで下さい」


 キュィィィンン……

  ボゴォォォォンンン!!

   バゴォォォォォォンンン!!


 響き渡る詠唱。

  瞬く魔力。

   飛び交う魔術。

 

 「ぐぁぁぁ!!!」

  「どわぁぁあぁ!!」

   「ばはぁぁぁぁ!!!」


 悲痛な叫び。

  吹き飛ぶ四肢。

   舞い散る血液。


 もたらされる死……。


 闇夜に乗じて密やかに繰り広げられる暗殺のようなスマートさはない。


 反則級な力技によって巻き起こる暴虐の嵐のような理不尽さもない。


 何が待ち受けているのかも未だ不確定の敵本拠地に単身で乗り込むような孤独で、愚かで、けれど不思議とどうにかしてくれそうな期待を抱いてしまう英雄的存在もまたいない。


 斬りつければ当たり前に血が流れるし、放たれた弾丸は当たり前に命を穿つ。


 一対一での一騎打ちなど愚策。


 一人の敵には二人をあてがい、二人の敵には四人で対処し、複数人が固まっていたのならば一部隊をぶつけて一息で戦闘不能へと追い込んでいく。


 これこそが戦争。これこそが戦術。


 ラ・ウール王都を舞台にした戦いは、他のどんな戦場よりもよほどまともに戦争をしていた。


「報告致します!!」


 帝都にてヒイラギ・キョウスケが迷いと第三門を断ち切る少し前。


 旧ガストレア領の上空からタチガミ・イチジが最後の通信を入れてから数刻経った後。


 ラ・ウール王宮の司令部内に待機するアンナベル=ベルベットの元に、伝令の兵士が駆け込んできた。


「海上より進攻してきた『革命の七人』との交戦状況は今のところ優勢。こちらの包囲をかいくぐる者もいますが、後方の部隊がことごとく押し返し、現在、敵勢は沿岸部に釘付けとなっております」


「はい。こちらでも見えています。引き続き沿岸に封殺させるよう各部隊長に指示を出してください。決して市街にまで抜かせてはいけません」


「はっ!!」


「ただ、現場で感じているほどこちらが優勢とは言えません。ゆっくりとではありますが、確実に戦線が下がってきています。左翼後方の第三・第五部隊を中央寄りに再展開。圧力をかけて戦線を押し上げて下さい。念話の通じる部隊には私の方で通信を入れておきますから、他部隊長への伝達をお願い致します」


「りょ、了解致しました!!」


「副団長!!またです!!今度は西門前に反応!!」


 伝令兵が駆けていくかいかないかというタイミングで司令部に控える兵が叫ぶ。


「西門第七狙撃隊構え。敵影が這いずり出てきたところで一斉掃射。第八から第九は第七が撃ち終え次第、順次交替。隙を与えないで下さい」


「反応有り!!こちらは北……」


「見えています。あの距離であるならば砲撃隊が牽制。ある程度近づいたところで騎兵隊と魔術士隊を出して下さい。それと東門の全隊に通達。先ほどの交戦で負傷した者を直ちに収容。被害状況を報告の後、補充人員を再配置します」


「「了解!!」」


「……さてと……」


 そう誰ともなく呟いたアンナベル=ベルベットの思考は今、激しく回り続けている。


 ラ・ウール王宮内にこしらえられた司令部の一室。


 明かり取りの窓もなく照明器具の類も最低限しかない部屋を照らすのは、煌々と灯る数台の大型スクリーンとタブレットの液晶まがいの物。


 天才・アルル姫が残した試作魔道具を、科学の世界に生きた異世界人と、すべての魔術・魔法の祖である魔女が手を加えて完成させた≪マホウの世界≫では甚だオーバーテクノロジーな品々。


 しかし、眼鏡の才女は苦も無く使いこなして辣腕を振るう。


 スクリーンには沿岸部や王宮の周りを囲う城壁の様子がリアルタイムで表示されており、司令部内にいても戦場の様子が手に取るようにわかる。


 部下が報告するたびに『見えている』と言ったのはそういった理由からではあったが、実際にアンナが『見えている』のは状況などではなく目まぐるしく変わる戦況だ。


 そして見るだけではなく、距離の離れた海沿いの戦場、方々から湧いて出てくる王宮への襲撃者、敵勢力の戦略・戦術や自軍の勝利への道筋まで、アンナベル=ベルベットは常に数手先を読み、予測。


 その都度その都度、冷静な分析力と怜悧ともいえる判断力でもって各部隊へ的確な指示を出す。


 「…………」


 今、彼女がジッと見据えるのは手元に置いたタブレット。


 部下数名にも持たせたその薄い板切れには、ラ・ウール王宮を囲む石壁に三つ設けられた門周囲の地形図が映し出されている。


 これはスクリーンとは別に、リリラ=リリスへと頼んである特定の魔術の発動を検知するためだけに特別な仕様に調整してもらったものだった。


―― 予想通りに使ってきましたね、≪空間転移≫ ――



 魔法・≪空間誘導ディレクション≫の亜種……もとい下位互換ともいえる≪空間転移≫。


 あれだけの高位魔術をただ遊ばせておくとは考えられなかったアンナは、戦いのどこかで必ず使用してくる、そしてタイミングは直接戦闘ではなくおそらく兵士の戦場への投入時、移動手段とするだろうとふんでいた。


 そして実際、≪空間転移≫は使われた。


 最初は王宮の東門から比較的離れた平地にて空間が割断されたことを知らせるタブレットが反応。


 各方面に配置した見張りや斥候の目をかいくぐり、唐突に『革命の七人』の兵が十数人そこに現れた。


 王宮からはだいぶ距離が離れていたところであったうえに、万全の備えをしていたがため侵攻は難なく阻まれたが、それを契機に北に西にと次々に敵勢が出現することになる。

 

―― 座標の誤差調整というところですか。自らの兵を捨て駒にして。


 徐々に徐々に王宮へと近づいてくる転移をアンナはそう分析する。


 もしも事前に≪空間転移≫を知らなければ、こう余裕を持って構えることはできなかっただろう。


 どれだけの高位魔術でも、奇をてらった襲撃であったとしても。


 それを軍師・アンナベル=ベルベットの目の前に晒し、みすみす予測のピースを提供してしまったことがもう、敵側の致命的な失策であった。


 ―― 私の予想では、そろそろ来るハズなのですが……。 


 宙に浮いたままの敵勢残り3千人。


 先んじて開戦してしまった帝都より数時間も遅れてからのラ・ウール侵攻。


 デレク・カッサンドラという男の歪んでいても真っすぐな性質。


 チラリと見た、手配書にも載っていない副官と思しき女の鋭い目つき。


 何者かの侵入を許し、使用された姫君の工房の次元を繋ぐ≪ゲート≫。


 そして、≪空間転移≫という高位魔術……。

 

 同じように≪空間転移≫を操る黒衣の幼女はただ指を弾くだけで発動してしまったが、彼女曰く、実際にそこらの魔術師がその魔術を使用するにはそうお手軽にはいかないらしい。


 転移先の指定には実に細やかな集中力と膨大で繊細な魔力運用をしなければならない。


 出力にしても、一度に運べるのはせいぜいが十数人程度。


 これが大人数を一気にとなれば数に比例して使用魔力は増加、さらにより周到な下準備が必要となるようだ。


―― 下準備とは十中八九≪ゲート≫。どこからかその存在を嗅ぎつけたあの正体不明の女性が工房へと侵入して技術を解析。自分のものにした挙句に応用。それだけでも相当な力量の持ち主ですから、使用魔力の問題も何かしらの策を講じてクリアしてくることでしょう。……開戦の時間に開きが出たのは帝国軍との連携が取れていないということに加え、半日も早く予定が繰り上がってしまい、急いで準備をするも間に合わなかったというのが最大の要因でしょうか。……もしや、ここまで読んで『光玉宮こうぎょくきゅう』に突っ込ませたんでしょうかね、あの幼女は……。


 戦況の予測に長け、敵の意図を巧みに予想できるアンナではあったが、あの仲間だと認めたラ・ウールの始祖様の考えていることだけは一向に読むことができないと思わず苦笑いを浮かべてしまう。


―― 各戦場の中で不明の3千の兵を回すのは消去法的にこのラ・ウール王宮の襲撃が一番確立的に高かったところに断続的な≪空間転移≫。なのでほぼその兵が来るのは確定。そして小規模であってもそう何度も≪空間転移≫は乱発できない。魔術結界に阻まれつつもこうして着実に王宮へと近づいてきている。術者の技量を考えるならばとっくにソコに気づいているでしょうから……当然、次に狙うべきは一つ……。


 百パーセント確実ではないが、決して博打ではない。


 確信ではないが、その聡明な頭脳が自信を持って弾きだした確固たる解。


 そんな、アンナの予測が……。



 グニャリ……



「再び転移の反応!!こ、これは……!?」



 ブブブブブゥゥゥゥゥゥ……



「正門の中!?す、すでに王宮内です!!」


「……ですよね」



 見事に的中する。



 大型スクリーンに映し出されたのは王宮の正門で明滅する赤黒い光。


 その発光が漏れ出る広く長く開いた空間の亀裂。


 そして、そこから隊列を組んで進み出てくる人、人、人……。


 これぞ本命。


 揃いの軍服に身を包んだ『革命の七人』の兵士3千人弱が各々に殺気や狂気や『正義』を纏いながらラ・ウール王宮の広大な敷地内へと集結する。


 「ひっ……」


 アンナと同じタブレットを見つめていた女性兵士が、普段の華やかな宮廷にはまるでそぐわないそんな異様な光景に口をおさえる。


 「あ……う……」


 また別の兵士が目を見開いて大型スクリーンを見ながら声にならない声を漏らす。


 「す、すごい……」


 続いてまた別の兵士が驚きの言葉をこぼす。


 それは、スクリーン越しに鈴なりになって展開する敵兵の物量に対して……ではなく。


 「すべて……ベルベット副団長の言った通りだ」


 「……では、この司令部にいる各員に告げます……」


 一人、我を見失わないアンナベル=ベルベットは、相も変らぬ冷静な思考力、怜悧な判断力……そして。


 「手元の機械によって伏兵を起動。戦闘態勢に入ります。各自、私の指揮の下で侵入した賊軍を……」


 冷酷にして冷血な命令を、淡々と下す。


 「殲滅して下さい」


 「「「「「了解!!」」」」」



 キュィィィィィィィンンン……



 アンナの号令とともに、司令部の人間がタブレットのボタンを押す。


 すると、正門付近を映す大型スクリーンには、柱や物陰に隠れていたラ・ウール軍の伏兵の姿がハッキリと映り込む。


 『ピー、ピー、シンニュウシャノソンザイヲタンチシマシタ』


 『ピー、ピー、ココハ【ラ・ウールオウコク】ノシユウチデス』


 『ピー、ピー、ゴヨウガアルカタデモ【カクメイノシチニン】トオボシキモノハ、カンリシャノキョカノウムヲトワズ、シンニュウハデキマセン』


 『モード【デストロイ】。モード【デストロイ】。コレヨリ、ハイジョコウドウニイコウシマス』



 「≪ラ・ウールの母マダム・フォーチュン≫および《豊穣のカカシマンマ・アグリ》隊……突撃!!」



 『シヲ。【ラ・ウール】ト【リリラ=リリス=リリラルル】ニアダナスモノスベテニ、セイサンナルシヲ』



 ブゥゥゥゥゥンンン……

  キュオキュオキュオ……

   ギャビギャビゴゴゴォォォンンンンン!!!



 ……やはり、この戦争には一方的な暴虐とは縁が切れないのだろうか。


 空間の切れ目から出てきた敵を待ち受けていたのは、同じ兵士ではなく総勢10体の機械人形たち。


 本来は魔術の教練用や庭園の草花を人の代わりに世話するといった、基本的に無害な物であったのだが、作成者の天才魔道具士の製作コンセプトなどあっさりと冒涜し、稀代の性悪が自分好みにカスタマイズした結果、単なる殺戮兵器と化してしまった二種類のカカシが『革命の七人』の兵を気ままに蹂躙する。



 チュドォォォォンンン!!



「ぎゃぁぁぁぁぁ!!!!」


  

 キュドォォォォォンン!!



「な、なんだあれはぁぁぁぁぁ!!!」


 

 ギャビギャビゴゴゴォォォンンンンン!!!



 「か、かくめい……俺たちの革命がぁぁぁぁぁ!!」



 レーザーにビームに魔術に武術……。


 3千人対10機という物量差をものともせず、機械人形たちは、どこかで三柱の神が敵味方を問わずに兵士たちを絶望へと突き落とした時のように、あっという間に血塗られた阿鼻叫喚の図をラ・ウール王宮の広い前庭に描き出していく。


 「…………」

  「…………」


 命令を出しておいてなんだが。

  自分たちでボタンを押して起動させておいてなんだが。

 

 ラ・ウール王国司令部には、なんとも言えない空気が漂っていた。


 「……あの、副団長……?」


 勇気ある一人の女性兵が、強張った声でアンナへと問いかける。


 「……なんですか?」


 その問いに、こちらも若干口の端をピクピクさせたアンナが応える。


 「これ……罪悪感が半端じゃないのですが……」


 「……言わないで下さい」


 「だってこれ……ねぇ?」


 「う、うん……」


 水を向けられた別の兵がぎこちなくうなずく。


 「お、お前ら、ダメだ!!言ってはダメだ!!ふ、副団長だって王宮を守るべく英断して下さったのだから!!」


 二人の女性兵の直属の上司たる男がまるで自分に言い聞かせるように言う。


 「……これでもだいぶ火力は抑え気味らしいのですがね……」


 「こ、これでですか……?」


 「……はい。本来の力を十全に引き出す仕様にするには時間がなかったとかで。……もしもあの10体が全力を出していたなら、『革命の七人』3千人どころか王都ラ・ウールの民10万人まで一緒に焼き尽くされていたらしいですよ?」


 ―― プチ火の七日間じゃ ――


 ―― ……巨神な兵なの?あれ? ――

 

「……はぁぁぁ……」


 意味はよくわからなかったが、主犯と共犯者の会話を思い出して溜息一つ。


 問題児というのは居ても居なくても頭を悩ませるものだと、アンナはこめかみを押さえる。


 クールビューティーな才女の意外な保母さん的部分がここぞとばかりに疼き出し、あの黒衣の幼女の『にょほほ』という軽薄な笑い声が幻聴で聞こえてきそうだった。


 「……まぁ、しかし……さすがの読みでしたね、ベルベット副団長?」


 気の取り直しをはかるようにそう言ったのは、司令部の中でも最年長の男。


 「展開する結界にあえて綻びを作っておいて、そこから侵入してくるであろうことを予測。方法はともあれ、待ち伏せた伏兵を使っての奇襲攻撃。……これで敵の戦力は大幅に削ることができたでしょう」


 「……いいえ。油断してはいけません」


 一個の策がハマったからといって気を抜くようなアンナベル=ベルベットではない。


 むしろ予測が的確すぎたり、予定通りにことが進みすぎている時ほど、頭をよりクールに、心をより引き締めていく精神力の強さが、彼女を若くしてラ・ウール王国軍の軍師に拝命させている所以でもある。


―― わざとらしい結界の綻びを疑わずに突っ込ませた?……いいえ、相手の軍師はそんな愚策をとるような者には思えません……。


 アンナベル=ベルベットはなおも考える。


―― もしも私が逆の立場ならば……罠を最大限に警戒……しかしそこを避けることはせず罠にかかったふりをして逆手に取る……罠を逆手?……策……策……さ……く……。


「……ふうむ……」


 神妙な顔で正面のスクリーンに向き合うアンナ。


 「??」


 つられて司令部の面々もそちらに目線を向ける。


 そこでは今もなお魔改造されたカカシたちの狂乱の宴が繰り広げられている。


 「そんな……思い切ったことを……ああ、いいえ……しかし……」


 幾つか頭の中によぎる、アンナの待ち伏せを逆手に取る方法。


 しかし、待ち伏せや何某かの罠があることを予測できても、さすがに機械人形による一掃作戦などそう簡単に読めるだろうか?


 10体のカカシに翻弄され、戸惑い、混乱しているのは攻撃を受けている3千の兵。


 一見すればこちらの策がこれ以上ないくらい効果的に働いているのだが、どうにもその裏側にある敵軍の軍師が態勢を立て直そうと慌ただしく動いている気配が見られない。


 もしも何か指示を出しているのならば、その指示が透けて見えるような兵士たちの挙動もうかがえるはずなのだが……。


 「……まさか……これが策?……いいえ……そもそも策がない?」


 「ベルベット副団長?」


 「本命は……別。……3千人は……捨て……駒?」


 ハッタリやブラフであったとしても、帝国軍人5万をさらりと使い捨ての当て馬にするような連中だ。


 たとえそれが同じ革命の大義を掲げた仲間であっても、容赦なく切り捨てないとも限らないのではないだろうか。


『あ~お人形遊びしてるよ、カノン?』

『あ~ボクたちも交ぜてもらおうよ、カロン?』


 暴虐のカカシたちに内蔵したマイクから、敵兵たちの叫び声の合間を縫って実にクリアな音質で聞こえてきたのは。

 

 そんな血生臭い戦場にはまるで似つかわしくない陽気な子供の声であり。


 『ぶっ壊せぇ~♪ぶっつぶせぇ~♪』

 『引きちぎれぇ~♪引きつぶせぇ~♪』


 『『血で血を洗って、遊びましょ~~♪♪』』



 聞いた大人たちの背筋を一瞬で震え上がらせるほどの残虐さを秘めた……。

 

 身の毛もよだつ無邪気な歌声であった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る