第五章・その男、漢につき~ICHIJI‘S view①~

 「…………」

 

 さっきは何の気なしに空へと手を伸ばしたけれど、そういえば太陽が随分と高いところまで昇っていた。


 何事かをギャーギャーと喚き散らすキンキラしたお姫様の声で無理やり眠りから引っ張り起こされた時には、まだ早朝と言っても差し支えない時刻だったはずなのに。


 「……早起き……か……」

  

 ―― 早起きは三文の徳って言葉があるでしょぉ?三文ってさぁ、実は現在の日本の貨幣価値にして大体100円くらいにしかならないんだよ。そんな小銭の為にわざわざいつもより一時間早く起きるなんてリスクとリターンの釣り合いがまったくとれてないって思わない?一時間、一時間だよ?一時間で100円ぽっちだよ?時給100円とかどんだけブラックな仕事なんだって話だよ。ガキの遣いじゃないんだよってもんなんだよ。ねぇ~イっくん? ――


 ―― ……それで、寝坊したと? ――


 ―― わたしはそんな安い女じゃないんだよぉ。わたしの労働報酬は最低でもひゃくおく万円だよ、ひゃくおく万円』 ――

 

 ―― 子供銀行か ――


 「…………」

 

 ―― 早起きはサンモンのおとく?『モン』ってなんスか?なんか得するんスか?……え?お金?マ、マジっスか、アニキ!?早起きするだけでお金くれるんスか!?え!?急になんスか!?あれ、神?神っスか?ただでさえ神がかった存在であるところのアニキがこんな小娘の早起きだけでほどこしを与えるなんて、もはや単なる神のしょぎょーじゃないスか!! ――


 ―― いや、俺があげるわけじゃねーよ。それに徳な? ――

 

 ―― それともあれっスか!?そのお金をチラつかせることによってアタシに何かえっちぃことするのが目的っスか!?望むところっス!! ――


 ―― 望むなよ。安すぎない?お前の神様観と体 ――


 ―― バッチコイっス!! ――


 『早起きは三文の徳』。


 同じ字、同じ読み、同じ意味であるはずなのに人によっては随分と両極端なとらわれ方をされる二面性を内包した言葉だ。


 まさにアンビバレンス。

  

 まぁ、取り急ぎ遅刻の言い訳を取り繕わなければいけない場面でもなければ、ふって沸いたような小金に歓喜するほど真っすぐな感受性ももちろん持ち合わせてもいない俺にとっては、この言葉は言葉以上のものには成り得なく、早起きはただ早く起きたという事実以外のなにものでもないのだけれど。

 

 「…………」


 改めて空を見上げる。

 

 文句のつけようも余分な飾りつけもいらない、真っ青な晴天と真ん丸な太陽。


 うん、やはり気持ちがいい。


 気持ちが良くて心地良い、やっぱりありきたりな普通の朝。 

 

 「……ふぅ……」


 空を見つめたまま、ふと、そこで俺は考える。


 これまでの人生の中で、俺は一体、いくつの朝を迎えてきただろうか、と。



 神域のように密やかな和室の真ん中で、温かな布団と人肌にくるまれて目覚める朝があった。


 名も知らぬ異国の安宿の固いパイプベッドが軋む音に促されるように目覚める朝があった。


 三日三晩、硝煙と殺気が立ち込める草葉の陰で奪うか奪われるかの命に神経を張り巡らせたまま迎えた朝があった。


 ようやく手に入れることができた大切なものをことごとく失い、何のために生きているのか、何のために死んでいくかもわからず、昨日と今日と明日の境目がひどく曖昧な一日がはじまる朝があった。



 三文分の徳を積んだ気になった朝があった。

  三文分、得をした気分になった朝があった。


 三文どころか、何も手元に残っていないことを痛感した朝があった。

 

 晴天の朝があった。

  嵐の朝があった。


 俺一人を置き去りに何もかもが活力に満ちあふれた春の朝があった。

  誰一人として寄り添う者のいない、孤独に凍える冬の朝があった。


 自分の無力さと強い雨とに打ちひしがれた少女と互いの足りないものを埋め合うように寄り添って見た朝日があった。


 今まで出会ってきた誰よりも高潔で、穢れのない心を持った少女の膝の上から見た朝日があった。


 ……何者でなくとも、何者かになれたのだとしても。

  幼くても、年を重ねても、生きていく場所が変わったのだとしても。


 夜が明ければ、当たり前のように朝は俺の元にやってきた。


 そうやって世界は当たり前に回っていく。

  こうやって日々は、月日は、年月は巡っていく。


 ……だから、きっと、今日という穏やかな朝もまた世界にとっては本当に取るに足らないただの一日のはじまりなのだろう。


 そう、取るに足らない、特別なことは何もない、ありふれたいつも通りの朝。


 「がっはっはぁ!!」


 「…………」


 たとえこの清廉とした庭園の空気を引き裂く荒々しい笑い声が響いたとしても。


 『ピー、ピー、ピー……ケイコク、ケイコク。シンニュウシャノソンザイヲタンチシマシタ』


 「…………」


 たとえあまりにも場違いな機械的な音声と神経を逆なでるような警告音がけたたましく鳴ったとしても。


 「…………」


 そう、まるで俺の思考が目の前で繰り広げられている現実から逃避するみたいに、浅いのか深いのかもわからない考察世界へと飛んでいったのだだとしても。


 結局は、これもまた普通の朝の単なる一場面にしか過ぎないのだ。



 ……過ぎないのだ、うん。



 「がっっはっはぁぁぁぁ!!」


 『ピー、ピー、ピー……ココハカンリシャコード【アルル】ノシユウチデス』


 「がぁぁぁっはっはっはぁ!!」


 『ゴヨウガアルカタハカンリシャノキョカヲウケルカ、イリグチノゲートデニンショウヲウケテクダサイ』


 「がぁぁぁっはっはっはぁ!!!!」


 「…………」


 ……とはいえ、いつまでも放置したままではいられない。


 どれだけ思考を飛ばしても。

  どれだけ直視するのが躊躇われても。


 現実は、一目散に逃避する俺の必死な足掻きを嘲笑うかのように変わらずそこにたたずんでいる。


 「がぁぁぁっはっはっはぁ!!!がぁぁぁっはっはっはぁ!!!!!」


 いや、変化はあるのか。


 まるで少しでも相手より声量を落としたその瞬間、それぞれの世界に凄惨な終末が訪れてしまう最終決戦の最中だとでもいう風に、野太い笑い声と平坦な機械音声のボリュームはどんどんと際限なく膨れ上がっていく。


 

 ……さて、もう頃合いじゃないのか、立神一?

 

 結構な時間と文字数、冴え冴えとした朝の思考力を無駄に浪費した挙句、お前は結局どこにも辿り着くことができなかった。


 そうだ、お前には何もできない。

  お前はどこにも行けない。


 この宿命からは……決して逃れられない……。

  

  さてさて

   ……あれはなんだろう?



 「……なぁ、アルル?」


 「……はい、なんでしょうか?」


 身に余りすぎる衝撃に、俺は思わず隣で何とも形容しがたい……しかしながらその内心はきっと俺と同じくらいモヤモヤとしたもので渦巻いているであろうことがありありとわかる微妙な表情をしたアルルに尋ねてしまう。


 

 「あれはなんなんだろう?」


 「……気にしないで下さい。ただの野生の熊ですわ」


 「まぁ、そうだろうな」


 「ええ、そうなんです。そうでしかないんですわ、イチジ様……」


 俺よりも更に縦にも横にも二回りほど大きな体躯。

 頭皮から顎のラインにかけてを暑苦しく覆う明るい褐色の毛髪。


 西洋風の甲冑をかっちりと着込んだ見た目は確かに重戦士というよりも、獣戦士。

 

 むしろ戦士と言う文字すらはぎ取ってしまった方がシックリとくるような外貌。


 暑苦しい見た目通りの厚かましい笑い声を上げている方はまさに赤毛の熊だろう。


 そしてもう一方……。


 「あれは?なんかすごく見覚えのある見た目と声でピーピー言ってる方は?」


 顔体のパーツのあれやこれやにしろ、機械機械した声色にしろ、細部が異なりつつもやけに強い既視感を抱いてしまカカシはというと。 


 「ん?ああ、庭園管理代行兼警備用木偶『マンマ・アグリ』のことですの?」


 「あ、もういいや。大体わかっちゃったから」


 うん、そのネーミングで自信が確信に、懸念が残念に変わっちゃったよ、アルルさん。


 「さすがはイチジ様、実に聡明ですわ。マンマがただのカカシとして鳥類から植物を守っているだけではなく、気温や湿度、風向きや風速なんかの測定を行うとともに、入り口外から入り込む闖入者の警備を兼ねていることまで理解してくださったのですわね」


 「……ま、そんな感じだ」


 そして聡明なる俺の理解力は留まることを知らない。


 何となく、この後に待ち構えているであろうオチまでハッキリと見えている。


 『ビービービー……ケイコクカンキラインヲコエマシタ』


 「がっはっはっはっは!!!!!」


 『コレヨリシンニュウシャヘノケイカイレベルヲ【グリーン】カラ【イエロー】ニヘンコウ。ソレイジョウノシンニュウハ……』


 「がっはっはっはっは!!!!!」


 『ケイカイレベルヲ【イエロー】カラ【レッド】ニヘンコウ。コレヨリハイジョコウドウヘイコウシマス』


 「がっはっはっはっは!!!!!」


 『(ウィーガシャン、ウィーガシャン)……モード【デストロイ】キド……』


 「やかましぃぃ!!!」


 ボグギャャァァァァァンンンン!!!!!


 『ピ、ピピ、ピピーー……テテテテキ、テキタイコウドウヲ、カク、カク、カクニンンン……ピーーーー』


 「ま、マンマがご臨終にぃぃぃぃ!?」


 「……でしょうね」


 マダムに続き、アルル謹製の魔道具がまた一つ、切なげな断末魔をあげて儚く散っていく。


 きっと彼女が忙しい時にも律儀に自動散水機能や自立歩行機能を駆使して庭園の管理を行ってくれた、母のような優しい笑顔はもう二度と見れないのだろう。


 「ふぅ、これでようやく静かになった」


 ただでさえ見上げるほどの巨躯。


 それよりもさらに大振りな斧を軽々と振り上げてマンマを粉砕したヒゲ面が、一仕事終えたとばかりの充実感を滲ませまる。


 「ギャレッツ!!あなたなんてことを!!」


 「おう、アル坊。探したぞ」


 「何事もなかったかのように仕切り直さないで下さいまし~~!!(ビュイィィンッ!!)」


 伸ばした語尾をたなびかせるように、アルルが瀕死のマンマの元へと風のごとく駆けていく。


 「団長……」


 「なんじゃなんじゃ、随分と賑やかじゃのぉ」


 「わ~なんかプスプスいってるんだゾ」


 そしてアルルと入れ替わる形で、眼鏡の才女と幼女二人ががこちらにやってくる。


 アンナを中心にして右にココ、左にリリー。


 ……どうでもいいことなのだけれど、小さな幼子の手を引いて歩いてくるアンナの保母さん感が半端ない。


 なんだかんだで二人の遊びに律儀に付き合っていたところも鑑みると、クールで冷たそうな見た目とは裏腹に、結構、子供好きだったりするのかもしれない。


 好感度爆上がりだなぁ、アンナ。


 「これはなんの騒ぎですか、団長……」


 「おお、ベルベット。アル坊と一緒だったのか」


 「……はい、姫様と朝食を共に」


 「朝食?」


 「……はい」


 「ふむふむ……」


  アゴに蓄えたヒゲをジョリジョリとこすりながら、大熊はぶしつけにアンナを上から下まで何度も見やる。


 別段非難的でも、特段セクハラめいてもいない。

  訝し気というのも少し違う、ともかく不思議というか興味深そうな視線。


 二人が朝食の席に一緒にいる光景がそんなに物珍しいのだろうか?


 確かに、俺は王宮内での人間関係がどうなっているのかはよくわからない。


 アルルとアンナ。

  王女と近衛騎士団。

   主と従者。


 最初から二人がとても親密な関係性にあることを知る俺には取り立てて珍しいとは思えないけれど、それは王政のしかれた国の文化や政治システムに馴染みのない俺の目から見てということ。


 王国内部の、それも『団長』という呼び名からおそらく深部にいるであろう人間からしてみれば何かしら感じ入る光景として映るのかもしれない。


 「お?……おおおおお!!!???」


 そして、その視線のついで……と言ってはなんだけれど、赤毛の熊はアンナの両手を塞いでいる二つの小さな影のうち、黒衣を纏った方を認めると一息に相貌を崩し、ニンマリと大柄の体に似合うだけの大きな笑顔をつくる。


 「始祖様もいらっしゃったか!!どうも、昨日はこちらの些事のため、わざわざご足労いただいき誠に恐縮でございました!!」


 「お~くるしゅーない。くるしゅーないぞよ」


 声のボリュームはともかく、言葉自体は慇懃な熊の態度に得意そうにふんぞり返る幼女。


 「ははっ!!なんとも寛大なお言葉!!及ばずながらこのギャレッツ・ホフバウアー、ラ・ウール王国を代表して感謝を致しますぞ!!」


 「よいよい、よいよい。よきにはからうのじゃ。にょっほっほ~」


 調子づく幼女。


 「なんと寛容なことか!!さすがはラ・ウール国民すべてのご母堂と言ってさしつかえない始祖様であらせられる!!がっはっはっ!!」


 「たもれ、たもれ。なのでおじゃる。にょっほっほ~」


 調子をこじらせて何故かマロ言葉になる幼女。


 「したり、したり。がっはっはぁ~!!」


 「いとおかし、いとおかし。げにおかし。にょっほっほぉぉ~~!!」


 「がっはっはっはのはぁぁぁぁぁぁ!!」


 「むべむべ、なむなむ、びょうびょうびょう。にょっほっほっほぉぉぉ!!!」


 「…………」


  誰も望まぬ醜き争い。


  声の張り合いと言う名の最終決戦、まさかの第二幕が唐突にはじまってしまった。


 「……なぁ、アンナ?」


 「……なんでしょうか、イチジさん?」


 アルルがマンマの蘇生処置に忙しそうなので、俺は代わりに熊と幼女の板挟みに晒されて半ば魂の抜けた顔をしているアンナへと俺は問いかける。


 「これはなんだろうか?」


 「……なんなんですかね……」


 「えっと……大丈夫?」


 「……大丈夫に見えますか?」


 「……なんか……ごめん」


 ついさきほどアルルが浮かべていたよりもまだ疲れ切り、深き諦観のこもった声を零すアンナ。


 彼女の艶のある黒目から一切の光が失われているさまが、なんとも俺を遣り切れなくさせる。


 「にょっほっほぉぉ。……で、お主、誰?」


 「あれだけ盛り上がっておいて!?」


 あ、アンナの目に光が戻った。

  根っからのツッコミ気質なんだろうな。


 「がっはっはぁぁ!!始祖様ほど偉大な方なれば吾輩ごとき矮小な輩、目にも映らなかったということなのですな!!いやいや、近衛騎士団の団長など拝命している身ではありますが、吾輩もまだまだ未熟!!」


 「てゆーか、わーわーとうるさいのじゃ。少し黙れ、下郎」


 「やや!!これはこれは中々に手厳しい!!」


 「それな?声、声な?わかるじゃろ?声がでかいんじゃよ。幼女の繊細な鼓膜をもっと労わらんか」


 「なるほど、それは確かに吾輩、配慮がまったくもって足りていませんでしたな!!汗顔のいたりとはまさにこのこと!!いやはや申し訳ありませんでした、偉大なる始祖様よ!!」


 「あとそれな?へりくだっているのにちっとも腰が低く見えないそれな?むしろ『あれ?我、今バカにされてる?』って思っちゃうから」


 「かぁ~痛い!!実に耳が痛い!!ですがさすがは始祖様!!御身のお耳を煩わせたのと吾輩の耳と心に突き刺さるその辛辣さをかけたのですな!?これは一本取られましたわい!!がっはっはぁぁ!!!」


 「……(イライラッ)……」


 「がっはっはっはぁぁぁぁ!!!!!!」


 「……召喚サモン……」


 パチン……


 『ギギギ……ガガガギギ……』


 「ま、マンマ!!よかった、傷は浅かったのですわね!?」


 「《豊穣のカカシマンマ・アグリ》」


 『デデデスススス……トロ、トロロロイ……』


 「……マンマ??」


 『ピー……モードヲ【デストロイ】カラ【カタストロフィ】ニイコウ……シヲ……リリラ=リリス=リリラルルニアダナスモノスベテニ……セイサンナルシヲ……』


 ブゥゥゥゥゥンンン……

  キュオキュオキュオ……


 「え?カタストロフィ?なんですのそれ?わたくしそんなモードを搭載した覚えないんですけれど……それにその大きく開けた口の中に展開した何某フィールドを使って何某粒子を集束、射出でもするかのような光は……」


 『ホロビ、ホロビ……タダホロビガミタイ……ケケケケケケケケケェェェ!!』


 ビギャビギャビギャゴゴゴゴゴォォォンンンンン!!!


 「がっはっはっ……」


 ボガァァァァァァァァァァンンンン!!!!!


 「やっぱりなんか出たんですのぉ!!!」

 

 「だ、団長!!??」


 「わ~すごいんだゾ♪(きゃっきゃ)」


 「…………」


 死の淵からむくりと唐突に復活したカカシ、マンマ・アグリ。


 彼女の口から放たれたメガな粒子砲(?)が赤毛の熊に直撃する。


 『ジーク、リリー!!!……ピー……』


 ボガァァァンンンン!!


 「ぴゃぁぁぁぁ~~~~!!!!」


 「姫様ぁぁ!!??」



 そのビーム砲の威力たるや。

 

 射出の反動で、もはや死に体にあったマンマの体がリリーの恒久なる繁栄と勝利へと向けた喝采を挙げるとともに爆散するほどの出力だった。


 カカシの傍にいたアルルが爆炎に巻き込まれたのは不幸な事故だったけれど、あれだけの高熱量を食らって無事でいられるものがいるわけもな……。


 「否ぁぁぁぁ!!!!」


 ブゥオォォォォォォォンンン!!


 一閃。


 「否、否、否ぁぁぁぁぁ!!!」


 まさしく否。


 巻きあがった土煙を、ただ斧の一振りだけで払い。

 

 直撃のダメージをただの気合と根性だけでなかったことにできる男がいたらしい。

 

 「吾輩の器を試すための試練をわざわざ与えてくださるとは、やはり始祖様の御心はあの大洋よりも広く深いものですな!!がっはっはぁぁぁぁ!!!!」


 これが俺と彼。


 静謐なる朝の簒奪者であり。

  アルルやアンナのツッコミ心に薪をくべ続ける新たなるボケ役であり。


 「がっはっはのはぁぁぁぁ!!!」

 

 ラ・ウール王国王室近衛騎士団・団長である。


 ギャレッツ・ホフバウワーという漢の中の漢との出会いであった。




 


  

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