第274話化学式と方程式の解明作業は終わったけれど

光がサラと協力して淹れたコロンビア珈琲と春麗が焼いたチーズを食べながら、複雑な化学式と方程式の解明作業が続く。


「阿修羅君は、この化学式と方程式を指示しているの」

ソフィー

「うん、始業式の日でしょ?光君の頭の中に入って来た日は」

由香利

「それでボケて、二年生の教室に入ったんでしょ?由紀ちゃんと華奈ちゃんが呆れていた」

春麗

「ソフィーは、どう思ったの?」

ソフィー

「光君だもの、驚かないさ、いつものこと」

光は、ムッとした。

「そのいつものことって何?言葉にトゲがある」

由香利

「でも、そうかも、それが可愛い」

春麗

「光君がシャンとしているほうが、変」

・・・・そんなどうでもいい話の中で、大広間の高速PCは、解明策を見つけたようだ。


光は、ソフィーの顔を見た。

「ソフィー、この化学式と方程式を持って、製薬会社にお願いして」

「浄化作用のある薬を作るの」

「それで、少し実験する」


ソフィーも頷くけれど、また条件をつける。

「光君も一緒に行こう」

「そのほうが、説明が早い」

ということで、ソフィーは「抜け駆け」を狙う。


しかし、ソフィーの条件は、すぐに破綻する。

由香利が文句を言う。

「それは、政府のソフィーの役割」

春麗も由香利に同調。

「せっかく観音様の巫女なんですから、わざわざ光君を連れて行かなくても」

由香利は、冷静にソフィーに指摘。

「今だって、リビングの巫女が混乱しているのに、またソフィーさんが抜け駆けして混乱させてどうするの?」

春麗も、ソフィーに、予想される事例をあげて、指摘。

「華奈ちゃんの大声、春奈さんの嫌みタップリ、ルシェールの涙の抗議、由紀ちゃんの大ムクレ、楓ちゃんの猛言ラッシュ・・・」


この時点でソフィーはあきらめた。

「いいわよ、そこまで言うんだったら・・・何とかする」

「あーーーー!気にいらない!」

そして、何かの呪文を称えると、背中に天使の羽が出現。

そして、窓を開けて、どこかに飛び去ってしまった。


大広間に残ったのは、光と由香利、春麗の三人となった。


光が由香利と春麗の顔を見た。

「ねえ、由香利さんと春麗、少し休む?」

由香利もマンザラではない様子。

「そうねえ、PCはしまって、コタツがいいなあ」

春麗は、また違うことを考える。

「あのさ、畳にゴロリンってしたいの、中国にはないしさ」

「三人でコタツでゴロリンしようよ」

光は、少し困った顔。

「それはいいけれど、下にいる女の人たちも、そろそろ呼ばないと、文句を言うかな」

由香利と春麗は、首を横に振る。

由香利

「いいよ、呼ばなくても、大騒ぎになるだけ」

春麗

「たまには、三人でシットリと、あの人たち、うるさい」



しかし、由香利と春麗の目論見は、破綻した。

大広間の扉が突然開けられ、下にいた巫女たちが入ってきてしまった。


「もう、仕事終わったんでしょ?小うるさいソフィーもいないんでしょ?」

「どうして私たちをナイガシロにするのかなあ、あなたたち・・・」

まずは、春奈の「嫌みタップリ言葉」が、大広間にいた三人を直撃した。


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