第241話光と奈津美のメモには、判読不能な文字が・・・

楓は、そのメモを見た時点で、愕然となった。

「え・・・何?これ・・・」

「私・・・これ・・・無理・・・」

「万歳どころか、ダルマさん」

そして、本当にアッサリ、くるっと踵を返して戻ってきてしまった。


その楓の様子が理解できない巫女たちは、騒然。


春奈は薬師如来の御守りを手に

「一体何?見てもいいの?誰が相手?」


由香利は伊勢神宮の内宮と外宮の御守りを手に

「いいよ、怖いけれど見よう」


由紀は寒川神社の八方除けのお札を手に

「うん、行く」


ルシェールは、十字架を握りしめた。

「イエス様、何とかしてください」


華奈は、立ち上がれない。

「どうせ、私なんか・・・」

顔をおおって泣き出してしまった。


キャサリンも何か呪文を唱え立ち上がる。

「アーサー王様、そしてケルトの諸神、ご加護を」


サラは目を閉じ

「アルテミス様、光君の心を射る矢を」


春麗は、九天玄女のお札。

「うーん・・・イマイチ反応が薄い・・・これは危険」


ただ、全員がなかなか足が進まない。

どうにもメモを見るのが怖くて仕方がない様子。


候補世代者巫女たちが、そんな動揺に包まれる中、それでもソフィーは冷静さを取り戻した。

「ああ、そういうことか・・・さすが菜穂子さんだなあ」

「大天使ガブリエルも、そういえば観音様の応身だった」

「それで、東大寺四月堂の十一面観音を通じて・・・」


ソフィーが動揺しまくりの、巫女たちに声をかけた。

そして、その内容も、圭子と同じもの。

「ああ、みんな、見ても全くかまわない」

「でも、わからないと思う」


そのソフィーの言葉に、楓が補足。

「無理、あれは絶対に無理、言葉とは思えない」

「手も足もでない、ダルマさん」

「ダルマさんでも転ぶ」


春奈が、ようやく立ち上がって光と奈津美の前に立った。

春奈は「代表して生徒の行動を監督しなければなりません」等というけれど、そのメモを見た反応は楓と大差ない。

「えーーーー!何?これ!」


その春奈の反応に他の候補者巫女も集まり、大騒ぎになる。


由香利「化学式?数式?」

由紀「え?変なアルファベット?それと・・・」

キャサリン「マジですか?楔形文字・・・これってシュメール文化の?」

サラ「えーーー?シュメール文字?習ったけれど、しっかりわからない・・・でもこの変わった文字は、アラム語なのはわかる」

春麗「数式の中に、シュメール文字とアラム語?マジでわかんない!」

華奈「私もこれはダルマさんだ、無理」


ただ、光と奈津美は、そんな巫女たちの大騒ぎには全く対応しない。

とにかく二人で、「フンフン」と頷きながら、化学式、数式、シュメール文字とアラム語のメモを書き続けている。


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