第219話八部衆神の視肉、太歳対策。白蛇精対策は不要?

光の笑顔で、サカラ神は即時に理解した様子。

サカラ

「ああ、それは面白い」

そのまま、笑い出している。


光はサカラ神の次に、ケンダッパ神に声をかけた。

「ねえ、ケン君、あれやって」

今度も笑っている。


その光に声をかけられたケンダッパ神も、かなりの童顔。

ライオンの顔がついた冠をして、頬がぷっくりと張っている。

ケンダッパ神は、光の声で、いきなり横笛を取り出した。

「ふむ、あれを吹けってこと?光君」

光が頷くと、そのまま横笛を吹きだした。


そのケンダッパ神の横笛に、今度は少し難しい顔をした神が反応した。

目頭が立っていて、額の上部には角と、そして真ん中に第三の目がある。

そうなると、この神はキンナラ神、

光は、その神に

「次にキンナラ君は小鼓をお願い」


この光のお願いに、キンナラ神も即時反応。

「了解した」

難し気な顔のまま、小鼓を叩きだした。


光は、八部衆の残りの神、ヒバカラ神とクバンダ神にも声をかけた。

「まず、ヒバカラ君は、顔がますます怖いから、あれをやってほしい」


ヒバカラ神は、光の言う通り、今までの八部衆の中では、一番大人顔で顔つきも鋭い。

ヒバカラ神は

「そうやって、俺の顔を利用するの?好きでこんな顔をしているわけじゃない」

と、少々、笑うけれど

「まあいいか、金剛力士とか四天王よりは、イケメンだ、あれらよりは品がある」

と、素直に光の申し出を受けた。


最後に残ったのは、クバンダ神。

このクバンダ神は、悪念や悪霊を食い尽くす神。

かつて光(阿修羅)が富士山麓で、悪霊と戦った際にも、大活躍をした神である。


光は、クバンダ神の目を見た。

「まあ、怖い顔だけど、お肉とか、たくさん食べられそうだよ」

クバンダ神は、苦笑い。

「怖い顔は余計だ、でも美味しい肉だろうなあ、久しぶりの視肉だろう?」

「それに太歳の毒入りか・・・まあ、毒と言っても、この俺には香辛料程度、何も効かない」


光の八部衆の神への声掛けは、これで終わった。

つまり、毒肉拡散対策については、八部衆に協力を求めたということになる。


ただ、その話を聴きとっていた巫女たち、特に「候補者世代の巫女」たちが、また騒ぎ出した。


華奈

「えーーー?そうなると白蛇精は?」

「誰が対応するの?」

キャサリン

「マジ、危険です」

サラ

「肉を退治しても、光君が白蛇精の餌食になったらどうするんですか?」

ルシェール

「光君はアホだから、またホイホイと・・・」


・・・大騒ぎになるけれど、光も八部衆も、また特に母親世代巫女は、全く冷静。

その中で、圭子が一言。

「あのさ、光君だよ・・・どういう男の子かわかっているでしょ?」


光は「ムッと」した顔。

光以外の八部衆は手を打って大笑いになっている。

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