第109話ジャスミン風呂と巫女たち、頑固者の光

刺激たっぷりの四川料理を味わった巫女たちは、これも春麗のアイディアのジャスミン風呂に入っている。


春麗は、ここでもニコニコ。

「この香りを楽しんでください」

そして、このお風呂には、他の巫女も、ご満悦。


春奈

「ほんと、香しい、癒されるなあ」

ソフィー

「そうだねえ、中国数千年の豊かさを感じる」

由香利

「お肌にも良さそう、気持ちもリフレッシュって感じ」

由紀

「余分な汚れが、すんなり洗い落とされるような気がする」

ルシェール

「何かの本で読んだけれど、催乳効果、つまり母乳を出す効果があるそうです」


華奈は、それで少し困った。

「うーん・・・そこの部分が、まだ、みんなには負ける」


そんな華奈に、春麗は笑いかける。

「大丈夫、華奈ちゃん、きれいだし、整っているよ」


キャサリンからも声がかかった。

「春麗の言う通り、華奈ちゃん、すごく可愛らしい、ほんと、妹にしたい」


サラも、華奈に笑いかける。

「私も、華奈ちゃんみたいな、妹がいいな」

「明るくて、一直線で、はっきりしていて」

どうやら華奈は、日本育ち巫女よりは、外国からの転入生巫女に人気があるようだ。


春奈には、それが面白い。

「きっと、これは華奈ちゃんの呆れるような姿を見ていないからだ、いつか馬脚を出して、人気が落ちるかも」


しかし、ソフィーはまた別の考え。

「いや、そんなことない、華奈ちゃんは、最近相当成長している」

「今日だって、華奈ちゃんの鏡の秘法で、光君が早く回復した」

「身体も、最近は大人びてきた」


そんな話になって、ルシェールは焦っている。

「うーん・・・スタイルナンバーワンは、私だったのに」

「ついつい、おっとりしてしまって、最近食べ過ぎている」

「それに華奈ちゃんが成長して、お母さんの美紀さんみたいになったら、メチャ美形になる」

「今日も、私が知らない鏡の秘法?すっごく焦る」

「これは、気合を入れなおさないと、光君が取られてしまう」


由香利も、華奈の成長に目を見張る。

「モデル並みの身体になってきた」

「もともと、脚はきれいだったけれど、ウェストがキュッとしまっているし」

「ほんと、胸の形がきれいに成長してきたのも大きい」


由紀は、不安気な顔。

「確かに可愛くなっているけれど、時々ヘマするからなあ」

「暴言もあるしさ」

「まだ子供って感じもある・・・けど・・・」

「キャサリンもサラも春麗も、評価高いし・・・どうなっちゃうんだろう、これから」


さて、巫女たちは、ジャスミン風呂を様々に満喫しているけれど、光は普通のお風呂に入っている。

実は、光にもジャスミン風呂の提案もあったけれど、実にきっぱりと拒絶した。


「そんなね、男がジャスミン風呂に入ってどうするの?」

「すっごく気持ちが悪い」

「僕は、日本人だから、普通のお風呂で十分」

「それでこそ、清廉潔白ということになる」


光は、珈琲でも同じように、時々頑固者になるのであった。



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