第70話カリフォルニア料理と光たち

さて、少々の騒ぎはあったものの、キャサリンがメインの調理担当となったカリフォルニア料理がテーブルに並べられた。


「ホワイトアスパラガスとアボガド、スモークサーモンのサラダ」

は、大皿に盛り付けられて、キャサリンが光の皿に取り分ける。


光も、素直に口に運ぶ。

「うん、食べやすい、アスパラガスもアボガドも、すんなり口に入る」

「スモークサーモンも、いいお味」

その光の顔を見て、キャサリンはホッとした顔。

また、他の巫女たちも、それぞれ自分の皿に取り、味わっている。


春奈

「これはシンプルで食べやすいし、アボガドでふっくらとして、スモークサーモンで引き締める感じ」

由香利は満足そうな顔。

「さすが、キャサリンだね、選び方もいい」

由紀も、感心している。

「春奈さんの言う通り、確かにシンプルだけど、安心できる味」


ソフィーは、少し食べ、フンフンとうなずいてから、

「マグロと温野菜の盛り合わせ」を自分の皿に。

「そうかあ、カリフォルニアだから、お魚も食べるんだ、いいね、温野菜もに日本だとあまり付け合せにしないけれど」

華奈は、とにかく食欲が進む。

「サラダも美味しい、マグロも美味しい、今は食べる専門にする」


「仔羊肉のラケ アリッサとクミンのクスクス添え」は、銘々皿にてとなる。

これは、光も美味しくてたまらないらしい。

「うん、お肉も大きくて柔らかいし、付け焼きの味がよく染み込んでいるし、クスクスも絶妙の味、軽い味で食べ飽きない」

とにかくバクバクと食べている。


そしてそれを見たルシェールが、少し気づいたようだ。

「そうかあ、光君って案外肉料理も好きなんだよね」

「奈良の教会でも、お肉のほうが食べたね」

すると光がルシェールに頷いて

「そうだね、お肉は好きだよ、ルシェールにも、春奈さんにも、たくさん肉料理を作ってもらってうれしかった」


由紀と由香利が、そこで思い出したことがあるようだ。

由紀

「うーん・・・夏までは、サンドイッチばかりだったよね、それもフルーツクリームサンドばかり、実はお肉好きだったんだ」

由香利

「うん、今は少しは肉がついてきたけれど、夏頃なんてガリガリ、華奢もいいところだった」


ソフィーが光の顔を見た。

「まあ、それは一人で住んでいたからだよ、もともとナマケモノだった光君が、肉を買ってきて焼いたり煮たりって、まずありえない」


ずっと黙っていたサラは

「そうですね、本当に体力が心配になる時があります」

「体力は気力の基本にもなるので」


春麗も、いろいろ考えている。

「結局、光君の食事の根本は、滋養強壮がメインかな、それも食欲をそそるような、素材と味付け」

と、そこまで言って、華奈の顔を見る。


華奈も、春麗の視線に感づいたようだ。

「滋養強壮か・・・」

そして、華奈は何故か、春麗に頭を下げている。


「カマンベールチーズ、チェダーチーズなどチーズの盛り合わせ」

「チキンコンソメ スターアニス風味」

も好評だった。

光を含めて、全員が食べきってしまった。


食事が終わった時点で、光とキャサリンがローズヒップ茶を淹れていると、由香利がキッチンに入ってきた。

由香利は、少し申し訳なさそうな顔をしている。

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