第45話光(阿修羅)の目的?春奈の膝枕作戦

全員揃っての食事が終わり、引っ越し組の巫女たちは、部屋の中の整理もあるので、全員隣のアパートの自分の部屋に戻った。

したがって、光の家のリビングには、春奈と美紀と華奈の親子が残っている。


春奈が光に尋ねた。

「ねえ、光君、キャサリンの材料の買い出しに、サラと春麗も行くの?」

「それも、よくわからないけれど、私達は?」


華奈も疑問な様子。

「一人抜け駆けは問題だけど、一応四人になるから大丈夫かなあ、でも光さんのゴミ退治の意味がわからない」


美紀は、少し気がついている。

「つまり光君、戦闘系の巫女が必要なんでしょ?」

「その戦闘系の巫女を使ってゴミ退治をすると」

「材料買い付けの場所にも関係があるのかな」


光は、美紀の言葉に反応した。

そして、その目を輝かせ、

「うん、美紀叔母さんの言う通り」

「日本ではあまり見られないタイプの戦闘員が、材料買い付けの店付近に潜んでいる」

と、そこまでは語った。


春奈は、少し不安かつ疑問。

「うーん・・・怖い気がする、光君と女の子たちで大丈夫なの?」

華奈は、さっぱりわからない。

「とにかく相手がわからないからなあ、でも光さん、危険なことだけは避けて」

とまでしか、言いようがない。


光は、そこまで言われてようやく、少し笑う。

「ああ、問題ない、コバエ程度さ」

「それに、彼女たちも運動不足でね」

「ウォーミングアップ程度かな」

そして、その目の輝きが消え、途端に、いつものボンヤリ顔に戻った。


美紀は、そんな光を見て

「まあ、光君というか、阿修羅も気を使っているのかな」

「それと、彼女たちの戦闘力を、実際に見たいのかも知れない」


春奈は、

「うーん、不安だけど、私には戦闘の力はないからなあ、見に行ったほうがいいかな」

華奈も、戦闘力は皆無。

「遠巻きに見ているだけかな」


そんな春奈と華奈に美紀は

「無理、下手に非戦闘系の巫女が行くと、足手まといになるだけ」

「逆効果になって、大騒動にもなりかねない」

「それだから、阿修羅からは、キャサリンの他にサラと春麗だけを誘ったの」

キッパリと言い切る。

そして華奈に

「さあ、華奈、今日は帰るよ、明日も授業があるんだから」

と、声をかけ帰り支度を始めてしまう。


華奈も、確かにこれ以上のことは無理だった。

「しかたないなあ・・・うーん」

と思っても、どうにもならない。

結局、母の美紀と一緒に帰っていった。


さて、ようやくリビングの中には、いつもの春奈と光だけになった。

春奈が光の顔を見ると、恒例のボンヤリ顔。

春奈は、そこで思った。

「よし、これはチャンスだ、ずっと考えていた膝枕作戦、決行しかない」

「絶対、ソフィーなんかに負けないんだから」

そして、そう決めたら、春奈は止まらない。

さっと身体を光に横付け、そのまま光の頭を自分の太ももに乗せてしまう、


光が、全く抵抗ができないほど、春奈の動きはスムーズだった。

春奈は、

「ね、光君、無抵抗でしょ?やはり私がいいんだ」

「何がソフィーの膝枕が最高なの?そんなことないでしょ?」

と、光に声をかけている。

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