第27話新しい生活の準備を始める。

屋上庭園計画まで盛り上がった巫女たちは、早速、使う部屋の相談をはじめ、あっさりと決めてしまった。

光は、一人だけ相談に関われない華奈に声をかけた。

「華奈ちゃんは、すごく近所だから仕方がないね」

華奈も、それを言われると、シュンとなって下を向く。


光は、そんな華奈に言葉を続けた。

「でもさ、華奈ちゃんが美紀叔母さんに、すごく叱られた時は、泊まっていいよ、僕が認める」

と、なかなかやさしい。


すると、華奈は途端に超ご機嫌。

「わーい!毎日、あの鬼母さんと喧嘩しよう!」

しかし、それを聞きつけた母美紀から、思いっきりお尻を叩かれている。


そして美紀

「光君、華奈じゃなくて、私が泊まるよ」

「あ!私が光君の家に住むかなあ、それもあり」

今度は、華奈がむくれている。


さて、そんな話をしていた一行は、再び本宅の二階のコタツ前に戻った。

すると奈良の圭子が大画面モニターから

「だいたい部屋も決まったね、これで、光君の家の結界も完璧になりました」


次に、春奈の母美智子

「春奈、しっかりお世話するんだよ。とにかくあなたが一番の年増なんだから」

春奈は、年増と言われて

「まあ、また口が悪い母・・・年増、年増って気に入らない」

で、ムッとした顔。


次にナタリー

「ルシェールも、おっとりしていないで、キビキビ動きなさいよ」

ルシェールも、気に入らなさそうな顔。

「だいたい、そんな事言う前に、日本語でメールを打てるようにしなさい、ほんと、どっちがおっとりなの?」


ニケもソフィーに声をかけてきた。

「ほんとは、ソフィーの代わりに、私が光君と暮らしたいの、私も光君の膝枕になりたいしさ」

ソフィーは、その言葉を即時に「却下」、何も取り合わない。


ただ、母娘のそういう会話に関係がない光は、キャサリン、サラ、春麗と、いろいろ話をしている。

「ねえ、荷物とか衣類はどうするの?」

どうやら、外国人巫女たちの生活道具とか、衣類の心配をしている。


キャサリンが代表して答えた。

「それはアメリカ大使館から、だいたいのものが届きます」

「サラも春麗もそれぞれの大使館から」

「今日の夜ぐらいに届きます」

サラも、春麗も、頷いた。


光がそれに納得していると、サラが口を開いた。

「それでも、細かい買い物をしたいんです」

「日本でのショッピングも憧れていましたので」


光が、「それもそうだねえ」と頷くと、今度は春麗。

「さっそく行こうよ、私たちも着替えたいしさ」


春麗の言う通り、外国人巫女は全員制服姿。

着替えたくなる心理もよくわかる。


そんな生活上の細かい話が続き、ようやく結論が出た。

ソフィー、ルシェール、由香利、由紀は自宅からの引っ越しのため、一旦自宅に戻ること。

キャサリン、サラ、春麗は、近所を散歩して細々としたものの買い物。

それに、光、春奈、華奈がお付き合いをすることになった。


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