第26話光の家の隣のアパートにて(2)

まず、ルシェールが怒った。

「光君!私も住みます、駄目って言ったら、光君のベッドで寝ます」

光は、「え・・・それじゃあ・・・」と、二つ返事で承諾。


由香利も、怖い顔。

「あのさ、光君、私の大学も光君が来年から通う大学と一緒、それに日本橋からはここのほうが近いの、だから先輩の私に部屋を貸せるのは当然」

少し強引だけど、光は由香利に、素直に「はい」と頷いてしまう。


最後にソフィー

「光君ね、これだけの巫女が集まって、警護もあるの」

「だから、わかっているよね、断ったら毎日強制的に膝枕させるよ」

ソフィーもかなり強引、光は押されてあっけなく了承。


ということで、八軒中、七軒の部屋は、簡単に決まってしまった。


ただ、春奈は、隣に住もうとは口に出さない。

「だってさ、光君のそばにいたいしさ」

「余計なことを言って、光君が『じゃあ、春奈さんも、隣?』ってすぐに言うと、それで決まっちゃうしさ」

と、完全黙秘を貫く。


華奈は、またしても超がっかり、下を向いている他はない。


光は全員に

「だいたい、そういうことになったので」

と前置き、

「空き部屋は、万が一のため、客室として残しておきます」

と、決めてしまった。


さて、部屋と、入居者が決まったので、普通ならそこで、家に戻るのだけど光はまた廊下を真っ直ぐ歩き出した。

そして光が立ち止まった場所にはエレベーターがある。


春奈は驚いた。

「マジ?2階建てでエレベーター?」

それは他の巫女たちも、そんな様子。


光は全員を手招きして、エレベーターに。

そして、屋上のボタンを押す。


エレベーターは上昇し、屋上のドアが開いた。

光たちは、屋上にでたけれど、まだコンクリートの状態、手すりぐらいはついているけれど、殺風景な状態になっている。


光は巫女たちを前に

「それでさ、ここに温室を作るかなあとね」

「薬草とか花とか」

「指導は楓ちゃん、時々、奈良から来てもらってさ」

「今回の戦いに役立つような薬草とか花になるのかな」


光のその言葉を聞いて、華奈がうれしそうな顔になった。

「うん!それは光さん、ナイスだ、これで楓ちゃんも納得する」

春奈も

「光君としては、気がきいている」

ルシェール

「ほー・・・私も何か薬草育てるかな」

由香利

「トマトとか、野菜作ってもいいな、面白そう」

由紀

「屋上農園か・・・面白い!」

ソフィー

「いいなあ、新鮮野菜、これで住むのが楽しくなった」

キャサリン

「ハーブを育てたいなあ」

サラ

「ローズの完璧なのをつくりたい」

春麗

「中国四千年の仙薬でも」


光の屋上温室農園計画は、巫女たちに、大好評となっている。

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