卒業

春風に吹かれていた君の、黒くて長い髪が綺麗だなって思った入学式。

その日から、いつの間にか君を目で追っていた。

ずっと、ずっと、密かに、静かに、バレないように、眺めてた。


卒業式の今日、また君の髪が、春風に吹かれている。



この心を恋と言うのならば、

永遠に言えない、私だけの、秘密。

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