電子の海のaLiCE

作者 村雲唯円

85

30人が評価しました

★で称える

レビューを書く

★★★ Excellent!!!

 この作品の素晴らしいところは、作者の狙いが見事に刺さってくる点にある。
 個性的なキャラクターと軽快な台詞回し、馴染み深くも意外性に富む設定はまさに正統派ライトノベルのそれだ。看板に偽りなしとはこのことを言うのだろう。
 蓋し題材になっている「サイバーセキュリティ」は扱いが難しい。リアルに書けばハードなSFか重苦しいエッセイになりがちだ。コミカルに書けばテーマが薄れたりぶれやすくなる。そんな中で、ライトノベルの題材として「サイバーセキュリティ」を扱うにはどうすればよいか。そのバランスゲームを、作者は見事に勝ち抜いているように思える。
 軽妙の二文字が似合うと言っていいだろう。

★★★ Excellent!!!

 少女AI……これだけでも心躍るとは思いませんか?

 身近なパソコンの中で、元気な挨拶をしてくれてなおかつサポートしてくれる。このアリスちゃんは最初固かったですが、ネットからの情報を入手していく内に段々と可愛くなって、それはもう最高ですね!

 主人公である九十九零は、高校生であると同時に天才ハッカーである。ある会社に忍び込んだ彼はアリスちゃんと邂逅し、やがて大きな事件へと巻き込まれようとしている……。

 セキュリティーをテーマにしたミステリーな展開、アリスちゃんの可愛さ。サイバーセキュリティーという題材でここまで仕上げる事が出来たのは、作者の秀逸な手腕があったからと言っても過言ではありません。

 ハッキリと言えます。セキュリティーに詳しくなくても楽しめます!!

★★★ Excellent!!!

普段はごく普通の男子高校生、しかし裏の顔は掲示板に書かれた依頼を次々にこなす天才ハッカー。
そんな彼がある日出会ったのは、様々な情報を得て成長し、自ら様々な事を考え、そして彼を慕い続ける奇妙なプログラム。『彼女』の力を借り、更に実力を伸ばしていく彼。ところが……。

無限に広がる電子の海で繰り広げられる、謎が謎呼ぶ現代のお伽話。それでも彼は、仲間たちの力を借りつつ、どれほど荒れ狂う地でも乗り込んでいく事になるのです。
果たして、近未来の魔術師を待つ運命は……?

★★★ Excellent!!!

 平凡な生活の合間に、スキルを磨いて電脳空間を馳せるハッカー少年…彼が、ひょんなことから接触してしまったAIの少女。二人が出会って一組のバディになるとき、新たな冒険が始まる!西暦2029年という舞台設定が、我々の現実から地続きの近未来で、とてもワクワクします。そして、合間合間で挟まれるコマンドプロンプトのような記述…いやがおうでも雰囲気、盛り上がりますね。氏の作品は最近、持ち前のリズムとテンポに加えて奥行きが感じられて好きです。オススメですよ!