突然始まる事もある。えーっと、何回目?

 「辺境」六章時点における「十傑」の強さ目安。状況において変動。ただし、上位、と下位にははっきりと大きな差あり。

 それだけだと、つまらないので、暫定語られてない上位な子達もいれてみます。まぁ、目安です。エルミア、小太郎は全盛期基準。

 

 ハル曰く――「十傑」はこう形容されます。

 この世界にはね、世の理では到底測れないような超人、豪傑、怪物達がかなりの数いる。

 その中でも――今から話すのは『下級神』位なら簡単に討伐する子達。

 前衛五人。後衛五人。合わせて通称『十傑』と呼ばれている存在。

 彼等と相対するならば軍ではなく『国家』を持ち出す必要がある。基本的に戦場で出会ったらならば、即座に逃走することをお勧めするよ。


※※※ 


『天下無双』:故人。旧十傑筆頭。六波羅不動丸良忠ろくはらふどうまるよしただ。現状、名が出てきた存在で、彼を真正面から打倒し得る可能性があるのは数名だけ。この生物を、衰えてから倒してみせた小太郎の恐ろしさ。

『神剣』:ハル曰く、やんちゃ坊主。未だその姿無し。三神の一柱、龍神と単独で喧嘩したことあり。十傑

『大剣豪』。小太郎。全盛期は四半世紀程前。今はもうお爺ちゃん。愛刀は天下十剣の一振り、「九十九つくも」。十傑

蒼楯あおたて』:ハル二番目の教え子。かつての、エルミアポジション。作中存在のみ。

星落ほしおとし』:ラヴィーナ。ハル三番目の教え子。大陸最高峰の魔短刀「沙羅双樹」保持。ハル狂想主義者。十傑。

千射せんしゃ』:エルミア。現在だと甘えた分、やや衰え。かつては殲射せんしゃ白死びゃくしの姫とも。ハル絶対主義者。

※この六人、差はほぼ無し。やり合えば、勝っても致命傷。


~低いように見えて案外と高い壁~


『天魔士』:ルナ。この子の恐ろしさの一端は六章で見えた筈。最大使役数はさて、何体でしょうねぇ(悪い笑顔)。十傑

『天騎士』:グレン。かつて、『神剣』に挑み、敗走した経験あり。ルナとほぼ対等。十傑

四剣四槍しけんしそう』:ルゼ。魔神の欠片を用いた呪詛で。女神の涙、月虹を媒介に用いて蘇生。未だ馴染んでおらず、愛剣、愛槍も休眠状態ですが、この子、もう人間辞めてます。現時点で一番神に近い。もう少し時間が経ち、落ち着きを取り戻せば、上位へ届く。……落ち着くのか、とか言ってはいけない。十傑。

『飛虎将』:叡帝国の勇将。普通に強い。グレン、ルゼ、ラカンとやり合える近接戦の雄。ただし、エルミアやラヴィーナから超遠距離戦を仕掛けられると厳しい。十傑。

『本喰い』:強さ変動の為、暫定。自分の戦場に引きずりこめば、世界最強。上位陣ですら、何も出来ずに敗北。


~浅そうで所々深い谷~


『拳聖』:にゃんこ。

万鬼夜行ばんきやこう』:古から生き延びる妖魔の姫。名は常盤。ハルの過去を知る。小国なら彼女一人で陥落させ得る。さて、生きているのか、いないのか。元十傑。

『国崩し』:橋本悪左衛門祐秀はしもとあくざえもんすけひで。火力至上主義者。個の強さよりも、将器に注目。正直、作中何度か殺しかけたが、死にそうにない。しぶとい。アザミの魔の手からすら逃れている。十傑

『千蛇』:アイハン。グレンの嫁。戦場で勇を振るわなくなって久しいものの、かつては、各戦場でグレンとやり合った歴戦の猛者。

『光弓』:王国最強後衛にして守護神。現状。大陸で二番目の射手。王女。十傑末席。十傑。

『東の魔女』:アザミ。彼女が各戦場で本来、格上の存在を撃破してみせたのは、自分に絶対優位の戦場を選択したから。秋津州の伝説的魔導宝珠、夜行道程を装備。ハルから、魔短刀:祇園精舎を下賜。抜く気皆無。飾るだけ。ただし、精神値特大。新十傑。


~斬れそうで斬れず、燃やせそうで、燃やせない壁~


『風舞士』:サクラ。強さ変動の為、暫定。ハルが見ててくれれば、世界最強。ただし、その機会は来るのかなぁ(遠い目)。

『灰塵の魔女』:ハナ。おそらく、彼女かリルが人外を超してるか、超してないかの基準。ただ、この子、ハルの名を分けてもらってるわけです。

氷獄ひょうごく』:リル。まだまだ、成長中。

白鷹はくよう』:ハク。『黒天騎士団』副団長兼軍師。頭脳労働者なので。かつて、飛虎将を有す、大軍を寡兵で敗走させたことあり。


 以下、抜きつ抜かれつ。レベッカとタチアナが挑もうとしている山は余りにも高い。

 ざっと、こんな所でしょうか。黒外套君達は、策を巡らせばリルより下の教え子に対抗は可能です。それ以上は非常手段を用いる必要あり。

 

 ああ、一人忘れていました。

 六章で出て来た葵嬢。彼女ですが、どこら辺なのでしょうね。まぁいずれ、作中にて明らかになろうかと。

 なお、かつての「六英雄」は単独で、現世界最上位を複数同時に相手出来る程度の力です。

 じゃあ、ハルは? 最上位が本気で殺す気で挑めば、やれなくはないです。ただまぁ……小太郎の台詞、誰が言ったのか、というお話。個の強さとか、ハルの前ではあんまし意味がないです。本気で倒すには、諸々、覚悟が必要かと。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る