晴れの世界で待ってて。

作者 小鳥遊 ちより

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★★★ Excellent!!!


 拾われた子犬と、飼い主の、出会いと別れの物語です。

 飼い犬に先立たれた経験のある人には、読むのがちょっと辛い物語かも知れません。
 もし、犬視点、飼い主視点で、各エピソードをがっつり書かれたら、かなり殺傷力のある感動物語になりそうですが、本作は幸か不幸かそこまでは長くありません。

 ぼくは幸運にも、飼い犬との悲しい別れというものを経験したことがないので、無事に読み切ることができましたが、犬を飼っていた方々はつらい思い出を呼び覚まされることでしょう。

 ですが、そういう方々はぼくにこう言うかも知れません。

「本当に不幸なのは、お前の方だ」と。

★★★ Excellent!!!

こういうのにはとても弱いです。

ペットと接するということは、いずれはお別れしなければいけない時が来るということ。
生命はいずれ尽きるという当たり前。わかっていても、その時を思い出すと悲しくなってしまいます。

それでも、泣いてばかりはいられませんね。

どれだけ過去を悲しんでも、私たちは生きているのですから。

たまに思い出してちょっと笑って、ごくたまに悲しくもなる。どこかで感触を思い出して、それで少しだけ感謝すればいいのかなって、思いました。