死ぬほど眠い

死ぬほど眠い

ので

寝ることにする

ぐうぐうぐう

って

だが

どうやら

わたしはいま

というものを書いているようなので

その最中みたいなので

それを

書き終えるまでは

最低でも

起きていなくてはならない

ぐうぐうぐう

そのあとだ

多分

何もかもを放り出して

すやすやと

眠ってしまうのも

それほど悪くは無い気がするのだが

まあ

それはまたいつか

別の機会にするとして

いまは

死ぬほど眠いので

寝ずに

起きて

詩を書くとしようか

さて

どんな詩を書くかな

こんな詩でいいか

題名

死ぬほど眠い

わたしはいま

死ぬほど眠い

だから

寝る

ぐうぐうぐう

そして

起きる?

起きない?

わたしは選ばなくてはならない

起きない

永遠に夢を見続けていたい

わたしは目覚めずに

新しい夢の中へと埋没していく

軽やかに

ふわりと羽根のように

ああ

もう駄目だ

もう二度と

あの世界へ帰還することは不可能だ

それほどまでに甘美で

気持ちの良い

という状態によく似た

眠る

ということ

わたしは

寝る

そしてさよならも言わずにお別れ

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