あなたへ

もしもあなたが

道に迷い

全てに嫌気がさしているのなら

わたしが隣りで

そっと囁いてあげたい

大丈夫

きっとうまくいくよと

そんなの戯言だとあなたは言うけれど

あなたが本当に欲しかったものは

天使でしょ

あなたはもうこの光から目を逸らすことが出来ない

深い森を彷徨い

昼か夜かもわからずに

絶望してしまったあなたのために

囁くよ

本当の愛の言葉を

あなたは愚かで

そして純粋すぎた

だから何度も同じ罠に嵌った

どうしてこの世界に天使がいるなどと勘違いすることが出来たのか?

自分の都合の良いようにこの世界が構成されていると夢、見られたのか?

あなたが欲しかったものを用意してくれるのは悪魔しかいないのだ

奪われて

用済みになるまで吸い取られた

可哀想にね

いつかあなたみたいに

何も考えずに

他の誰かのために手を差し伸べることが出来る人が

幸せになれる星が見つかればいいね

裏切られ

瞳に影を落としてしまったあなたの表情なんて

見たくなかったよ

本当だよ

無残に散ってしまうなら

この手で綺麗な花を毟ってしまおうと

そういう気持ち

あなたには理解、出来ないかもしれないけれど

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