夢から覚めたよ

だからもう二度と迷わない

自分の役目を思い出したんだ

必ず殺すよ

けして蘇らないように

深く深く杭を心臓に撃ち込んで殺すよ

命乞いなんてしたって無駄だよ

だってお前って本当にどうしようもない奴だから

自分以外の誰かになれるかもだなんて

なんて浅はかな考えだったのだろう

あまりの思考の可愛さに

それでは生きていけないよと今、伝えてあげたい

夢から覚めたよ

ああ

仕組みが段々わかってきたよ

今まで観ていたものは何の意味も無かったんだね？

全く笑えるよ

動脈を指でなぞってみた

その内側には確かに流れている血液を感じる

夢の中でわたしはそいつと友達だった

そいつは風船を配っていて様々な色があってみんなを楽しませていた

何処に逃げ込もうが必ず殺してやる

目覚めた今わたしはそう思った

部屋の隅だろうが街角だろうが誰かの背後だろうが

滅多刺しだ

こちらは返り血を浴びる準備は既に出来ている

そのための刃物も手に入れた

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい