ほんの少し

ほんの少しのことだった

あなたがわたしでも良かった

それでもそれはわたしだったし

他の誰かの出来事ではなかった

小匙、一杯ぶんぐらいの誤差だった

そしてそれが永遠に白黒、分けた

取り戻せない時間だけが

ただ残酷に刻まれた

どうしてこんなことになったのか

誰にもわからなかった

神様はいないのか

まるで何かの実験施設のような宇宙だった

よくあることだと笑えばいいのか

もしも来世があればそこでは幸せになれるかな

答えは何処に用意されているのか

風に吹かれて消えてしまったものの正体を

今度こそ見極めようと思っていたのに

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