異世界蜻蛉
・顔
キチン質な体、緑色の煌く複眼が頭部の七割を占め、残りは左右に割れる顎になっている。
メス。
・体格
190cm 56kg
黒がベースの外骨格に黄色い線が走っている。細い六本の足は歩くことよりも捕まえることに特化している。片翼1mを超える大きな羽根は透き通っていて、薄く、しなやか。
・経歴
古代のトンボの化石が巨大なのはその時代の大気が濃密だったから、という学説があるが、カンパニーの研究者はそこに加えて大気中の魔力の濃度も関係しているという学説を唱えた。それを証明するため、こちら側のヤゴを持ち込み、育ててみたところ三代でこのサイズになった。
学説の正しさを証明するものであり、かつ過去こちらの世界にも大気に魔力があったことの間接的な証明となる大発見だったが、同時にこの世界でも魔法が使える可能性を示唆するものであり、これが刺激となって太鼓の魔力の復活、ひいては異世界への需要の低下を恐れ、カンパニーは発表に待ったをかけた。
それでは成果を残したのに報われないので、この個体を生物兵器として発表し、その純利益を研究資金に充てる契約を交わしている。
・性格
一定の縄張りを周回し、得物を探し、またオスを求める。
肉食、獰猛、動いているものはすべて餌だと思い、捕らえてかじる。
知能もあるらしく、同種が銃器による捕殺される様子を見てから人間に対して警戒し、また銃身から逃げるようになった。
好物は鳩、だが最近では人間も捕食するようになった。
・能力
羽ばたくもの、回るものは無条件で餌だと誤認し、捉えて齧る。
複眼、圧倒的な動体視力と視野を持ち、変異前は視力は弱かったが変異後はその弱点も克服している。一説には銃弾を見切っているとも言われている。
飛行能力、大きな翅を細かく羽ばたかせ、前後左右に上下、さらには空中で停止までして見せる。直線的な速度はさほどではないがその小回りの良さと立体軌道、そこに視力が合わさって大半の鳥は捕食できる。
顎、強靭な顎は強度もあり、人間の頭蓋骨をかみ砕く。
顎以外の体は軽くてもろい。特に羽根は衝撃で傷つきやすく、すぐに飛べなくなる。
危険
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