異世界蟹食猿

・顔


青みがかった灰色の顔の猿。オス。

右目潰す縦の傷跡があり、それ以外にも無数の切り傷がある。

詳しくない人間にもわかるほど強い目力を持ち、強い意志と熱い魂を感じられる。


・体格


51cm 7.3kg

内側の毛は白く、背中側は暗いオレンジ色。

本来は長い尾を持つ種だが根本近くで切断されている。

また手の指が異常に発達しており、同種の倍以上、人間の子供と同等のサイズになっている。

足の指も発達しており、サイズこそ通常と言えるが、爪は鋭く、猛禽類思わせる。


・経歴


元々蟹食猿は人間に近しい存在なため動物実験に多く使われており、飼育などのノウハウも確立されているため、通常の業務の範囲内だった。

主に薬物の致死量、病原菌の危険性、未知の生物が食せるかどうかなどの実験のために大量に持ち込まれた一群が脱走、異世界へ外来種として住み着いた。その中でこの個体は変異した。

こちらの世界でも外来種として迷惑な存在だったため、駆除のモデルケースとして、また異世界ツアーのイベント戦『ゴブリン』としての討伐、虐殺サービスを行い、これは一定の成功を収めることとなった。

が、その中で変異し、適応してしまったこの個体が発生、ツアー客に多大な被害を与えてしまい、その危険性がその後の事業の妨げとなっている。


・性格


勇猛果敢、折れない精神力と立ち向かう勇気、さらには弛まぬ努力に、知恵も悪くはない。

群の中ではリーダーとして活躍し、統率力で討伐を難しくしている。

一方、傷ついた仲間を見捨てない、不意打ちはしない、戦意のない相手を攻撃しないなど獣にも劣る甘さがあり、そこをついて捕獲できた。

好物はカブトガニ。


・能力


二刀流剣術、独学か、あるいは変異の結果なのか、両手にナイフを構えての戦闘を行う。力も体重もないが、猿特有の機敏さからなる連続攻撃と、急所を狙う正確さから死傷者が出ている。

猿回し、勝手に命名した技、片手を順手、反対を逆手にナイフを持ち、人の懐に潜り込んで回転しながら飛び上がり、連続で切りつける技。派手で多くの傷を与えるも大半が軽症で、真の狙いは攻撃による反応を観察して動きのくせを読み取ること。

断腸、相手腹に飛び蹴りをかまし、触れた片足であばらの骨を掴み、残る足で腹を掴み引き抜く。腕やナイフが使えない場合や、相手に対して強い怒りを持つ場合にだしてくる。


・装備


サバイバルナイフ二本、ツアー客落としたか奪い取ったもの。高級品だが手入れはされておらず、サビが浮いていて研がれてもないため切れ味は良くない。


危険

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