017: 2018/05/12「天気雨」
「ひゃーっ! 晴れてるのにお天気雨になるなんて聞いてないよー!」
ばたばたと本屋の
ぱらぱらと降る雨。風に乗ってきた
「♪」
つい鼻歌を歌ってしまう。不思議と雨は
何だっけこの曲、と知らないタイトルの歌を口ずさむ。
と、そこへ。
「継、何してるの?」
「ひぃや!?」
「びっくりした……」
「あ、傘忘れたの? ……折りたたみしかないけど」
桃子が手元の傘を差し出す。
「あ、いや。それなら走って行くよ」
「いいからっ」
傘を継に持たせ、後ろにひっつく桃子。
継が真っ赤になる。
「あの、桃子さん」
思わず敬語になった継が後ろを見ると。
「……いいから」
桃子も真っ赤になっていた。
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