学園ラブコメ(3回目)ネーム原作(4回目)

 2021年もカクヨムでラブコメの連載を始めた。

 19年の作品が後輩男子×先輩女子で、20年は同級生の恋愛を書いた。なので、先輩男子×後輩女子を書いて学園ラブコメ三部作にしたくなったのだ。

 前作の読者の方から「新作を書くならラブコメにしてほしい」という希望を受けたこともあり、ラブコメを書くことは義務だと思っていた。期待されるのは幸せです。


 連載開始は4月下旬から。

 この作品はありえないほどタイトルが迷走し、今ついているタイトルにも納得がいっていない。それくらい名づけづらい作品なのだが、書く内容は決まっていたので更新は安定していた。


 そして6月。

 改稿三作品を送り出してやりきった感を味わっていた僕は、突然漫画のネーム原作を描こうと思い立った。


 ツイッターのフォロワーさんが、ジャンプ+が開催しているネーム原作マンガ賞に応募する作品の進捗状況をツイートしていた。気になって調べたところ、また描きたくなったのだ。


 ジャンル設定があり、スポーツ、恋愛、職業、ホラーなどに分けられていた。まずはスポーツものでいこう。

 以前、チャットノベルで女子野球ものを書いたので、これをネームにしたらどうかと考えて作業に入った。


 女子野球が発展した近未来を舞台に、女子プロ球界で活躍する姉を持つ主人公の奮闘を描いた物語だ。

 テーマは自分らしさ。姉をまっすぐ追うのではなく、自分の武器を探していこうという方向に持っていく。これは上限いっぱいの55ページで完成した。

 これまで読み切りは描いたことがなく、連載想定の序盤ばかり描いてきたので、短くまとめることの大変さを感じた。やっぱり漫画家さんたちはすごい。


 それを応募できただけで満足していたのだが、〆切りの10日前にもう一つネタを思いついた。


 職業ジャンルの話だ。

 電脳空間に自由にダイブできるようになった日本。電子書籍が大発展を遂げた未来の出版業界を舞台に、文芸編集者となった主人公の最初の大仕事を描く……のだが、これはバトルものである。原稿の取り合いが電脳空間で発生したら――というところから話が広がっていくのだ。こちらも上限の55ページまで描いた。


 僕は小学校の時に買ってもらった勉強机をいまだに使っていて、パソコンはそこに置いている。これはかなり狭い上に、デスクトップは簡単に動かせないので、ネームはいつも客間で描いている。そのせいでだいたい描き終えたあとは腰痛が悪化するのだが、達成感は大きかった。


 両方のエントリーが完了すると、6月にやりたいことは終わった。

 あとはラブコメを更新しつつ、7月にやってくる結果発表ラッシュを待つだけとなった。

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