シバイヌです。

作者 春川晴人

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16人が評価しました

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★★★ Excellent!!!

私も猫と暮らしている。
捨て猫だ。
ペットショップで数十万で取引されている猫とは違う。
ブランドって人間側の価値観で、猫達にはまるで関係ないもの。

ブランドだろうと、捨て猫だろうと、要は相性だと思う。
この子と暮らしたいと思えれば、お金を払う価値も充分にあるのだろう。
同様に、野良ネコでも、互いに惹かれれば、それが一番良いのだろう。

絵本のような話、でも、ペットという問題を考えずにはいられない話だった。

★★★ Excellent!!!

朝目が覚めたら柴犬になっていた。

これって喜劇?それとも悲劇?
突然犬になってしまった十歳の男の子。身体は犬でも思考は元の人間のまま。どうして柴犬になったのか、どうやったら元に戻るのか。お母さんと一緒に悩む柴犬の姿が妙に可愛く、見ていてほっこりします。
しかしこれは犬になっちゃっただけのドタバタ劇ではありません。犬になった理由、それは以前に飼っていた犬が大きく関わっていて……

犬を飼うということは命を預かるということ。命の大切さや、共に過ごす犬とどう向き合っていくか。物語の最後には、そんなメッセージが込められていました。
面白いだけではなく、深い。そんな作品です。

★★★ Excellent!!!

ある日10歳の男の子は犬になってしまった。
男の子目線で語られる物語です。
作品のタイトルと命名センスが秀逸です。

当然あるだろうと予想される混乱などは最小限にとどまり、意外にもスムーズに進む「犬生活」🐾

見た目は犬なのに、10歳の人間の男の子の思考なのがとても微笑ましいのです。
わんこ好きなら頬が緩み、目尻がたるみっぱなしになること間違いありません。
そんなゆるゆるデレデレストーリーですが、シリアスな過去の想い出が関わってきます。

男の子は人間に戻れるのか。
過去のシリアスな思いは「いい想い出」になるのか。

爽やかな5月の風が吹き抜けるような読後感。
ほっこり温かい気持ちにさせてもらえる物語はこの作者さまの得意とするところでしょう。


わんこと暮らしたことのある人、わんこを見送ったことのある人はもちろんすべてのわんこ好きにオススメの物語です。

ぜひ読んでみてね。おススメだわんっ🐾

★★★ Excellent!!!

目覚めたら犬になっていた。

ともすれば悲劇的なお話なのに、
犬になった少年は10歳の幼さに加えて犬化の影響でだいぶ軽いノリでいます。
犬になったら小難しいことなんて考えてられません!
明るく楽しくワンワンと異常事態に身を委ねます。

そんな少年視点で物語が進むものだからコメディ色が強い作品となっていて、
楽しく読めるのがこの作品の特徴です。
「おいおいそんな気楽でいいのかい?」
と最初は思ってしまいましたが、軽いノリに慣れてくすくすと笑っているうちに気が付けば最終話。
すらすらっと一気に気持ちよく読み切ることができる素敵な短編です。

★★★ Excellent!!!

可愛くて楽しくて、読んでいて幸せな気持ちになれる作品でした。
メッセージ性のあるラストもよかったですね。

ケンくんの性格がとっても素直なのと、お母さんの動じない偉大さが最高でした♪

ワンちゃんってほんと可愛いって改めて思えたのも、こちらの作家さんの筆力だと思います。
多くの方に読んで頂きたい作品です。
出合えてよかった。

★★★ Excellent!!!

人間が犬になってしまったら、普通はとてつもなく戸惑うと思います。
生活様式がまず違います。食事の仕方も、排便の方法も、歩き方も目線の高さも生態も習性も五感も、何もかも違います。

……にも関わらず、意外と順応して過ごす主人公と、その世話をきっちりこなすお母さんの適応力の高さに、おかしみを感じました。人が犬に変身してしまったギャップと、人の意識で犬の生活を送る描写の妙を堪能できます。

また、犬に対する抵抗が少ない理由として「かつて飼っていた犬の存在」がほのめかされ、ごく自然に物語へ関連付けていく手腕も見事。

主人公が犬になってしまった原因と、伝えたかったメッセージを感じ取って下さい。

★★★ Excellent!!!

犬。いやペットは会話ができません。
ペット側がどう思っているのかは、私たちには分かりません。
だからこそ、飼い主にはその責任と義務がつきまとうのです。それを忘れてはなりません。

保護犬は様々な理由から、人間へ心を閉ざしていることも多いです。その原因の一つが捨てられた場合でしょう。
それがペット側からしたら、どんな思いなのか。
そういったことも含めて飼い主の、人間側の責任なのです。

彼らにも命はあります。ですので、命を預かる。その責任を背負う、ということの大切さを忘れてはいけません。
犬を飼いたい! というのは簡単ですが、最後までみとる覚悟がいります。

この作品は、これからペットを飼いたいという人にも見てもらいたい気がします。

★★★ Excellent!!!

朝起きたら、ぼく、健太はなぜか二歳の柴犬になっていた!

そこにある理由をそっと覗いてみて下さい。きっと気持ちがほんわかと温かくなるはずです。

動物は話せないから、本当に幸せなのかなって時々不安になります。大切な家族だからこそ余計に気になるのです。でも、めいいっぱいの愛情を込めて接していれば彼らも幸せを感じてくれているはず。そんな風に思わせてくれた、可愛らしく素敵なお話でした。