更新お疲れ様です。
幸奈の精神状態はもう自分ではどうにもならないとこまで犬に変化してきていたんだなぁ、とここ数話で背筋が凍りましたよ。
今まで彼女は社会システムとそれに属する人間によって、徹底的に迫害されてきたにも拘らず、元の人間性をある程度保ってきていて。
そんな彼女でも人犬の肉体が人間としての精神を引きずって、犬へと変遷していく。
『人間未満にあらゆる尊厳を残してはならない』
徹底的に人間未満を加工する、ヒューマンアニマル制度の狂気が感じられます。
話はいよいよ、オリビタによる治療過程へ差し掛かりそう。
あらゆる障害との闘いの予感に、今から戦々恐々とした心地になりますね……
作者からの返信
やはり身体が変わると精神も引きずられますよね。それは残酷で、徹底的な事実です。
ここからさらに展開していきますので、続きもなにとぞよろしくお願いいたします。
ここまでの引っ張り、もどかしさを、こういう形で解消するわけか。
なるほどなぁ、と思いました。
南美川さんは犬でいたい。
そして自分は犬がふさわしい、とすら思っている。
シュンは、自分が犬でふさわしいとすら思っている南美川さんが、なお、人間にふさわしいと思う。
だから、犬がふさわしいと考える南美川さんに自発的に人間になりたいと言って欲しいという矛盾した感覚をもってしまう。
そういう二律背反のもどかしさ
息苦しさ
むず痒さ
くるおしい願望
そういう精神的表現の深さに、僕は惹かれます
作者からの返信
すべておっしゃる通りだと思います。
そう言っていただけて光栄です。描きたかったものを描けてるかなと思えますので……。